このところ、太極拳の動作における陰陽パズルに凝っています。
基本的な知識を頭に搭載していないせいで、遅々としていますが、、、
陰陽学は中国古代哲学思想の精髓です。
それは太極拳の理論とも関連しています。
陰陽は抽象的な概念であるせいで、理論研究には面白みがあります。
陰陽互根:陰があれば陽があり、陽があれば陰がある。互いが存在することで己が成り立つ。
陰陽制約:陰陽が互いにバランスをとるよう作用する。
陰陽消長:陰陽の量的な変化である。
陰陽転化:陰極まれば陽極まり、陽極まれば陰極まる。
実際的な動作の中での陰陽の分化を考えると、、、
開立歩の時から、陰陽の分化は始まります。
頭を上に(陽)、首から下は吸気を下丹田に落とす力を利用しながら松開しながら下へと向かう(陰)。
要求が満たされる(正しく行えると)開く側の足(膝)は自然に上がる⇒軸足は下方向に。
足を下ろす(陰)時、呼気(陽)は下から上へと向かう。
起勢も、同じように吸気(陰)と腕を挙げる(陽)、呼気と腕を下げる動作が陰陽のバランスをとっている。
よく耳にする太極拳用語
動静、虚実、快慢、剛柔、抑揚、急缓、粘走、屈伸、往来進退、開合、收放、弛張など矛盾する関係も、やはり陰陽です。