9月22日は中秋節。
街中に月餅が溢れる季節になりました。
会社が社員に月餅を贈る(現物or月餅券)のは当たり前。
以前、月餅手当を出さなかった会社に対して従業員がストライキを起こしたこともあるそうです。
今日、昼食を一緒した中国人のお薦めは塩卵の黄身入り。
月餅=甘い~という先入観があるので、(((^^;ですが、
甘い餡と塩卵のバランスが絶妙だとか。
本来は、神への供え物だった月餅。
時代の変遷とともに、贈答品として使われることが一般となりました。
団圓(家族が集まって、月見をしながら食べる)とも呼ばれる月餅。
唐軍が匈奴を破り凱旋したのが八月十五日。
当時、交易のあった吐鲁番人が唐の皇帝に献上した時、喜んだ皇帝が圓形の祝餅(当時の名称は胡餅⇒漢代に西域から胡麻や胡桃が流入、これを餡に加え圓形の餅を作った)を月になぞらえ、家来たちにも分け与えたということが起源だという説もあります。
最も早くは、殷、周時代の書籍のなかに、江蘇、浙江一带に皮が薄くて中身タップリな “太師餅”があり、これが月餅の“始祖”だと記載されています。
北宋時代、中秋節に皇帝たちが好んで食べていた“宮餅”。
この習慣が民間に徐々に伝わり、明代には一般的な習慣になっていったそうです。
この頃、手先の器用な職人が、「嫦娥奔月」という神話に基ずいて、芸術的な図案を月餅の上に描いたことも、中秋節の必需食品として定着するきっかけとなりました。
月餅という名称の起源については、、、
ある年の中秋の夜、唐玄宗と楊貴妃が月を見上げながら胡餅を食べている時、唐玄宗が、「“胡餅”という名は、耳障りだ~」と、、、その時、月に見とれていた楊貴妃が、なんのためらいもなく口にした言葉が「月餅」~だという伝説があります。