先日、好評だった≪宗維潔老師≫による簡24式太極拳の要領。
練習の参考になるとよいのですが、、、
練習中に注意しなければならないこと。。。
身型
弓歩、虚歩、側行歩と歩型が変化しても身型は正を維持しなければなりません。
弓歩では、跨の正、胸の正、提頂(虚領頂頚=頭を上げる)に気をつけてください。
身型正とは?
跨がズレていない。上体が前傾しない。下顎が上がらない~という状態です。
内外統一⇒呼吸と合わせる。
弓歩で、こんな風に跨がズレてしまうと呼吸は使えません。身型が崩れているからです。
身型正になって初めて、呼吸と一体化した意識を貫穿できます⇒意識の力によって、自分の目的の場所に統一された力が貫かれていきます⇒整体運動。これは見ている人にも意識の力を感じ取らせることが出来ます=劲がある⇒練習を積み重ねるほど強くなります。
身型不正だと、呼吸との一体感は得られません。
身型正となって内外統一となれます⇒何を考えて行っているかが表に現れる=動作意識。
これは搂膝拗歩です。
搂膝⇒手で膝前を払う。
拗歩⇒右足前の時に左手で推している⇒右手で推している=順歩。
推す⇒身体から手が遠くに離れていく時には息を吐きます。戻す時には、息を吸います。
呼吸は自然に行ってください。強制的だと緊張してしまいます。
学び初めには呼吸の合わせは行わず、自然にまかせます。
練習を重ねるごとに自然に合ってくるようになります。
呼吸が一致するようになると、動作に含みが生じてきます。
想法。。。
按推の動作で、ただ決まった場所に置きに行くのではなく「推す」~という意識を利用して推していくことで、動作の中に用法が表れます。
推す時には、力の伝達を考えながら手へと伝えていきます。
想法が無いと、ただ前に手を置きに行くだけ=断劲です。
前を推していく~も意識がないと、ただ、所定の場所に手を置きにいく=断劲。
引いてくる~から意識を継続して腕を延ばす=前方、遠くに放つ~と動作の意識が表れてきます。
これは全ての動作に当てはまります。
高探馬も、意識を使って、動作は遠くに大きく放つようにしてください。
目線は?
野馬分鬣でおこなってみます。抱球から野馬分鬣。
目は前の手を見てはいけません。手を通過して、遠くを見るようにします。手を見つめてしまうと、力が自分の内側に籠ってしまいます。遠くを見つめることで、強い力を発生させることが可能になります。目線は大切です。
腰(腰為主宰)
太極拳を学ぶ時、どの老師も口にする言葉です。
陳式、楊式、武式、呉式、孫式と、どの流派であっても「腰為主宰」は変わりありません。
「腰動手動」、「腰不動手不動」
例えば雲手
これは腰が動いていない状態。両手を左右に振り回しているだけです。
腰を回転させ、腰の力によって手が動かすと協調一致した変化が出現します。
搂膝拗歩も同じです。
腰が動かないと、上体が斜めになってしまいます。
腰の回転があると、上下の一致が得られます。
腰が主体であることを考慮しながら意義のある練習をしてください。