中国走遍の北京シリーズ。。。≪遠去的江湖≫
北京独特の格闘技“摔跤”を取り上げています。
北京前門の南辺に天橋と呼ばる地区がありますが、ここは昔から大道芸などが見られることで有名な場所。往年の映像もあり興味を惹かれます。
ここは、天橋民族文化園と呼ばれています。交通の便が悪いこともあって、広い敷地内に人影は多くありません。
今日、週末の早朝。いつもはガランとして人気がないというのに、賑やかになっています。
平日は、それぞれに仕事を持っている人たちが、土日の午前中になるとこの舞台にあつまって来て、観衆がいようがいまいがお構いなしに動きまわっています。
天橋で昔から人気のある出し物は、耍中搏(回族の遊び。仏教用具の幡を使う)と摔跤(中国式レスリング)。いずれも宮中から伝わった功夫です。摔跤は中国の運動種目の中で最も古くから存在、かつては角力と呼ばれていました。4千年の歴史を持っています。徒手で戦う摔跤は、清朝期に宮中内で盛んに行われていましたが、清朝の衰退とともに民間へと伝わっていきました。
中国独特の摔跤は、健身法であるとともに鑑賞性にも優れています。
80過ぎになる馬宝貴。舞台に上がっているの全て彼の弟子や孫弟子です。
現在は脚が不自由になっていますが、その名を轟かせていました。彼の師匠は当時の天橋でのトップクラス一番⇒「天橋絶技」と称された“宝三”。親伝弟子(直接の指導を受けた)。
当時の主要な芸人(武芸者)には、有沈三(沈友三)、宝三(宝善林)、張狗子(張文山)等がいました。
彼らによって、摔跤は天橋で有名な見世物の一つとなります。
人気を博していた摔跤も文化大革命期间に消失。
その後、何度かの盛衰を繰り返しながらも、≪王樹声≫によって藩家園に「華声天橋」として復興された。