北京で太極拳

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ちょっとイイ話。。。中国

中国で、実際に起こった出来事を基にして作られてクレジット会社のCM。
話題の主は、≪鄭定祥≫という名の荷物担ぎ。

仕事の途中で見失ってしまった依頼主に荷物を渡そうと、何日も歩き続けた誠実な行いをドキュメント風に表現しています。



≪実話≫
重慶市忠県石宝鎮清平村人の鄭定祥(通称:老鄭)は、近郊都市万州に出て荷物担ぎで稼いでいました。妻が病気にかかり、その手術代を捻出するために寒風の中を休むことなく東奔西走。
モットーは、「缺钱不能缺德=お金が無くても徳は失わない」

重慶市万州街ではよく見かける荷物担ぎの一人。
一月一日。老鄭はいつもと同じように、朝早く家を出発。午後になって衣服の入った大きな二つの袋を持った雇い主が現れました。およそ30分ほどの運搬で、報酬は10元。

元旦は休日。多くの人が町に溢れていました。
荷を肩に担いで雇い主の後を追っていましたが、汗を拭うために少しばかり荷物を下ろし、再度荷物を担いで前を見ると~雇い主の姿は消えていました。雇い主のの名も行き先も聞いていなかったので、慌てて付近を暗くなるまで探し回りました。

空には大雪が舞い始め、気温は下降。
けれど、老鄭はお構いなしに薄く汚れ破れた服のまま四日間、
「誰か荷物を無くしたと言っている人がいなかったか?」
と尋ね回り、派出所にも届けを出し、広場で歌っているバンドに依頼したりアナウンスも流してもらったりしましたが、雇い主を探し出すことは出来ません。

新聞社に頼みに行った時に語った彼の情況。
今年58歳になる老鄭が暮らしている家は、街中のトイレよりも酷い作り。
妻の体は悪く、二人の幼い孫の面倒も見ているので、還暦間近かとはいえ万州にまで出て荷物担ぎで稼がなければなりません。

万州での定宿は古くてボロボロな小さな旅館。面積50㎡に五十人余りが寝起きしています。その殆んどが老鄭と同じような荷物担ぎ。毎日三十元ほどの稼ぎを頼りに生活しています。

1月6日。老鄭は慌ただしく家に戻りました。
妻の腎臓結石手術に付き添わなければならなかったからです。手術費用は三千元余りですが、老鄭が用意できたのは千元余り。残りの二千元は、近隣の人たちから借金。

持ち主が行方不明になっている荷物の中味は総額一万元以上になるダウンジャケットなどの衣類。
それに手をつけようなどという考えは微塵もなく、妻の無事を見届けるやいなや、再び万州へと戻って行きました。

こんな彼の行いは少しずつ評判になっていき、新聞、ネット、テレビなどで報じられるようになると、協力者も現れてきました。

半月近く経った1月14日になって、ようやく雇い主の陳贵喜が現れました。
「諦めていたのに、老鄭が、こんなにも苦労をして探してくれているとは思わなかった。有難う。」
「いえいえ。あなただって、荷物を失くして大変だったでしょう。」

その後の老鄭、
「有名になったお陰で、仕事量も増えて稼ぎも多くなった。」と笑いながら話しているそうです。
by takeichi-3 | 2011-07-30 23:26 | いろいろ | Comments(0)