北京で太極拳

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真面目に太極拳。。。

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現在、北京師範大学体育運動学部で武術を教えている≪屈国鋒老師≫の、筑波大学博士論文がネットに掲載されていました。
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在日中に総合拳と総合剣を習っていましたが。。。真面目で魅力的な人柄でした。


屈国峰老師の授業風景動画。。。≪九年義務教育初中武術≫
http://v.ku6.com/show/dRtwCFvFwrqCESq359A4vw...html?loc=tashangchuan

大学の人気老師コンテストで一位を獲得した後の取材。。。
http://www.cuctv.com/video/player_jf2fnHhGlSo.html


で、論文。。。興味深い内容でしたので~ご紹介。

【養生武術の形成過程に関する研究―民間武術から太極拳への変遷を中心に―】

戦いの手段として出発した武術は、各国で独自の展開を見せている。現在の中国武術は、実戦からかなりかけ離れ、個人における「修身養性」といった心身をともに養い、健康志向を有する「対己的」な武術になった。

主な存在形式は套路、日本武道でいう形が中心である。
その中の一つである太極拳は、一般的に緩やかで流れるようにゆったりとした動きが特徴であり、健康、長寿にも良いとされるものである。

中国では朝の公園や広場などで、集まって練習している人々の姿がよくみられる。
現在、武術である太極拳は、戦いの技術としての「対他的」な武術ではなく、健康法として広く普及している。

武術を用いて死闘を繰り返す時代が去り、現代社会の健康風潮などに影響され、太極拳のような健康によく、養生法として行われている武術は、これからの中国武術のあり方や発展にとって、非常に重要な存在であると思われる。

武術といえば一般的に、人と激しく対立しながら相手や敵に打突するなどといった高い殺傷的なイメージが我々に伝わってくるが、これと対照的に、太極拳は一人で行い、動作が緩やかで柔らかく、至って平和的で、健康体操のようなものであるといえよう。

このような殺傷的な武術と健康のための太極拳とは明らかに性質の違いがあるにもかかわらず、現実には、太極拳を含めた武術関係者たちの中で、この違いについて正しく認識している人が必ずしも多くないのが現状である。

著者の二十余年の武術経験を顧みると、「太極拳のこの技がよく効く」、「太極拳は最強の武術」といった太極拳がいかにも実戦に優れている武術であるかのようなことを、太極拳の練習者から聞かされることが少なくなかった。

また、太極拳はスピード・タイミングといった勝敗をきめる要素があるから優れている武術であると認識されているように、太極拳は実戦に強いものであると主張している人々も少なくない。

このような発言を耳にするたびに、著者は「一人で行い、動作が柔らかくてゆっくり、しかも実際で戦ったことがないのに、なぜそういえるのか」と疑問を抱く。

よく考えてみると、太極拳のような武術には、名称上、拳法や武術といった本来の武術の殺傷性がを連想させる言葉が用いられてているが、実際には健康法や養生として受け入れられており、いわば名実相伴わない矛盾があることに気づく。

太極拳が昔の戦闘武術から分化し発展してきたことを考えると、これに関する認識としてはごく自然に戦いの武術と結びつけて考えられ易いことも理解できる。

このような現状にある太極拳に関する研究は、主に技術の伝達や伝授の系譜を視点としたものが多い。
たとえば著名な太極拳研究者である唐豪(Tang Hao)は太極拳の起源について、戚継光(QiJiGuang,1528-1587)の『紀効新書』の「拳経」から多くの技を取り入れたとし、主に技術の面から論じている。

また、それまでの内家拳や張三丰(Zhang SanFeng)などに関連する太極拳の起源説の探求、及び太極拳の発展史についての説明は、技術や伝授の系譜を中心とし、養生の面から論じられたことがなかった。

一方、唐豪らは太極拳と養生との関係について、これは中国の伝統的な養生文化と関連があり、百年ほど前より実戦から保健に変遷し始め、現代では保健医療の面で大きな貢献を果たしていると述べているが、断片的で踏み込んだ記述がない。

続きは、こちらで。。。http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/limedio/dlam/B27/B2781424/1.pdf
by takeichi-3 | 2012-06-17 23:37 | 太極拳 | Comments(0)