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健康気功:五禽戯≪鹿戯≫。。。曲黎敏教授解説

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五禽戯≪鹿戯≫。。。曲黎敏教授解説



最初の動作、≪鹿回頭≫
海南に、この鹿に関する伝説があります。
ある青年猟師が鹿を追って断崖に追い詰め射ようと弓を引いた時、振り向いた鹿が綺麗な娘に変わり、二人は結婚して三亜の集落を作ったという伝説があります。

この動作は、その≪鹿回頭≫
鹿が振り返って尻尾(尾閭)を見る⇒心腎相交。

現在では心臓病は心臓の病でがあると言われていますが、古代の中国では腎経に問題が生じた影響で心臓に問題が生じるというように解釈していました。

心は火、腎は水⇒心火が丹田に下りると、腎水が上昇⇒心火の陽気が腎水の陰液を温養し、腎水の陰液が心火を滋養して陽気を抑制するのが「心腎相交」、心腎不交はこの正常の関係が失調したもの。五臓の機能は、互いに関わりあっています。

鹿戯の動作イメージは、鹿のしなやかさと美しさ。

≪鹿抵≫
手指の型(鹿指)⇒親指と人差し指、小指は広げ、中指と薬指は曲げます⇒手印(生命エネルギーの流れを制御する為、手で色々な形を作る古代インドのタントラ手法の一つ。仏教の合掌、キリスト教の手を合わせる形も手印の一種)⇒古代中国では、全身経絡の気血を調整して流す効果があると言われていた形なので、この手指の形を守るのは大切です。

身体を回す過程で、鹿指になってから~振り返り、後ろ脚の踵を見る⇒尾閭(尾骶骨)、背骨を意識して左、右と同じように回す。

出来ないからと、焦るる必要はありません。
功夫は一日にして成らず⇒功夫=時間。
功夫を得たいなら、時間を費やすこと⇒毎日練習することによって、ようやく功夫がついてきます=練出来(練習の中から出現する)。

初めは型を丁寧にハッキリと⇒それから功用を考える。
鹿抵、目線も大切です。
左に体を回した時には、右足踵を見る⇒目が下を探る=心火下行となる⇒足踵は腎経=心腎相交となる。

全ての動作、左右共に行います。
私たちの経絡は、左右対称に通っていますから、片方だけの練習はダメです。


≪鹿奔≫
これも美しい動作です。
ポイントは尾閭。そして命門(腎経)の突出。
命門突出=虎戯でも講じましたが、「開任督二脈」のうちの督脈と大きくかかわっています。

手指の形をこの様にすると、脊柱がアーチのように盛り上がってきます=開督脈の方法。

中国古代の養生学の中に、「開督脈、通督脈是難(任脈はもともと開いているが、督脈はもともと閉じているので通すのが難しい)」と言われています。督脈にはいくつかの関門があるので、それを一つずつ通していかなければなりません。

第一は尾閭~上に夾脊⇒通すのが難しく羊車のように通す=羊の性格~どんな小さな草でも根気よく根まで食べ尽くす」と例えられています。
※ダイジェスト説明⇒羊車・鹿車・牛車を丹家は「為三車牽引」と呼ぶ。尾閭から夾脊までは、羊が引く車のように細切れに慎重に進む。夾脊から玉沈までは鹿の引く車のように、大まかに速く走る。玉沈からは牛の引く車のように大きな力で猛々しく突き進まなければならない。
(補:脳部への気血の循環を促すことが出来る)

鹿抵は、督脈を伸ばして通りを良くしている。
督脈の通りが良くなる=陽気に問題が無い=健康保持が出来る。
by takeichi-3 | 2012-07-11 23:49 | 気功:五禽戯・八段錦他 | Comments(0)