北京で太極拳

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週末には、中国映画でも。。。

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「スパイシー・ラブスープ」 「 こころの湯」 「胡同の向日葵」ひまわりなどを手掛けた
≪張楊≫監督の新作、≪飛越老人院≫

養老院で暮らす70以上の老人たちが、日本で行われる仮装大賞の中国予選に参加するため、養老院の院長や家族の反対を押し切って脱走。開催場所の天津を目指す~という、一種のロードムービー。





本編。随所にユーモアがちりばめられて~予告編より、ずっと、ずっと、良いです。。。



二度目の妻に先立たれた≪老葛≫は、血の繋がっていない息子に自分の権利分の価格20万元で部屋を譲り~かつての同僚の≪老周≫が暮らしている養老院に。

血を分けた息子との関係は、ぎくしゃくしていて、孫の結婚式にも招待されない。
20万元を孫への祝いに、家を買う頭金にでも~と差し出しても、
「本当に必要だった時にはくれないで、今さら貰っても役に立たない」
と、突き返す息子。老いて、帰る場所も失った自分の人生を嘆く。

養老院暮らしが長い≪老周≫は、明るく前向きに毎日を過ごしている。
今の目標、天津で行われれる仮装大賞に参加する準備にいそしんでいる。

長陽節が長陽節の催しで賑わっている時に孫がやってくるが、後を追ってきた息子が阻止。
「金が目当てで来たのか?」
「いけない?僕には必要なんだ。結婚しても、家が無くて別々に暮らしてる。父さんが出してくれるの?」
「彼の金なんかいらない。自分で稼げ」
「自分の力だけで~いつになったら家を買える?父さんはいつも言っていただろう。お爺さんから迷惑を蒙ったって。お金を貰う権利はあるはずだ」

「息子は俺には何も期待していないにしても、孫にまで俺を恨んで欲しくないんだ。なんとか機会を見つけて気持ちを説明したかったんだが、口に出せなかった」
「胸にしまったまま、棺桶に入るつもりか?」

「あんたは、まだ、ましだよ。孫にあげる金がある。あんたの息子は、いつも酒を持って面会に来る。でも、俺は~俺には三人の息子と二人の娘がいるのに、誰かが私のところに来たのを見たことがあるか?どうしてだと思う?貧しいからだ。」
「あんたたちの子供は近くにいるが、俺の一人娘は7、8年の間行方知れずだ。便りの一つもない」
「人それぞれに大変なことがある~酒を飲めば忘れられる。明日のことは明日考えよう」

練習を積み重ね、天津行の許可を申請するが、、、家族の承認がないとダメだと言われ、、、
家族を集めて、院内で演じてみせるが~倒れて怪我人が出て、、、
院長を始め家族たちは、コンテスト参加に反対。不許可となる。

そんな中、老周が食あたりしたのか、食べた物を吐いてしまう。
付き添ってトイレに行った老葛は、尿に多くの血が混ざっているのに気づく。
「俺は死刑を宣告されているんだ。末期の膀胱癌で、全身に転移している。」
「どうして皆に話さないんだ?どうして病院に行かないんだ?」
「病院でなんか死にたくない。全身、管だらけになって~家族が傍いるわけでもないし。養老院にいれば、少なくとも食べたり~面倒は見てもらえる。楽しくても死ぬ。楽しくなくても死ぬ。俺が仮装大賞に出たいのは、楽しく死んでいきたいからだ。分かるか?」
「ああ。分かるよ」

老周のもう一つの望みは、一度も見たことがない海を見ること。海に上る朝日。。。

老葛は、なんとか老周の望みを叶えようと~院長の目をかすめながら新しい演目を考えます。
そして脱出。。。廃棄物運搬用のバスに乗って~

予定外に、≪老太太≫と呼ばれている老周を亡くなった夫と思い込んでいる痴呆の女性と、車椅子の≪老林≫も一緒について行きます。

朝になって、脱出に気づいた院長と家族が後を追います。
その途中の院長の言葉。。。。
「私もあなたの親御さんも70歳前後。仮にあと20年は生きるとして~例えば私、会うのは春節に帰った時くらい。数日の間、一緒に話したりするのは一日2~3時間。5~6日で十数時間。20年で200時間を超えるくらい。20年は長いけど、親と一緒に過ごせる時間の合計は、たったの十数日」

途中で発見されてしまい、帰院を促す院長に「帰らない~」と、、、

「父さん。帰ろう。皆さんも、お願いですから帰りましょう。もう歳なんだし、あんなオンボロ車で~危険です。何か起きたら、責任は誰がとるんですか?」
「耳あたりのいい言い方をするじゃないか。自分たちで責任を取る。お前たちには関係がない。お前は悪いことをしているかのように捉えているが、私たちは楽しんでいるんだ。」

「皆さん、帰りましょう」
「院長、俺は帰らないよ。老人院での生活は、死んでいるのと同じ。子供がいるわけじゃないし、養老院暮らしを続けて7、8年。多くの年寄りたちを見てきた。皆、死んでいったよ。で俺は分かったんだ、此処では死を待っているだけだって。まだ生きているというのに~俺は毎日毎日、養老院を出て外の世界を見てみたいと思っていた。まだ見たことのない場所に行けたら、死んでも構わない~院長、これが、俺の最後の願いだ。なんてちっぽけで、哀れな~」

院長は、自分も同行することを条件に仮装大賞参加を許します。
老周の孫も同行を希望。

老葛が孫に語った物語、、、≪あれは何?≫



「息子が邪険に扱っているにしても、彼の側にいてくれる」

天津に着く間もなく、老周の体調が悪化。病院に駆け込むが、、、
医師から彼の状態を聞かされた仲間たちを前にして、、、
「院長、やっぱり~仮装大賞に参加しよう」
という老周に、皆は、口々に、養生するよう言葉をかけるが、、、
「俺のことは気に掛けるな。仮装大賞の為に皆で来たんだから出場しよう。俺の願望を叶えてくれ」

「俺たちが出来ることは一つしかない。彼を喜ばせること」

病床の老周に付き添う老太太。
「あんた。私たち、離れ離れになったことなんてなかったよね。ずっと、ここであんたの手を握っていてあげるね~なんか、楽しくなるようなことを言って」
「お前が傍にいてくれて、俺はとても幸せだ」

表演を終えてのインタビュー。。。
「テレビの前で見ているほうがお似合いの歳なのに、どうして参加を?」
「私は、三位以内に入って、日本で行われる決勝に参加したかったんです。たった一人の娘が日本に嫁いで、7、8年、音信が途絶えています。私は、どうやって娘を探したらよいのかが分からない。このコンテストに参加して、日本のテレビに出演したら、もしかしたら娘が私を見るかもしれない。死ぬ前に一度、娘に会いたかった。娘に謝りたかった。思いを残してこの世を去りたくない」


そして、、、武当山が舞台のカンフー映画≪大武当之天地コード≫




本編。。。


by takeichi-3 | 2012-07-13 23:54 | 中国映画音楽 | Comments(0)