北京で太極拳

takeichi3.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

中国武術と映画。。。黄飛鴻

中華武術シリーズの≪武術と映画≫で取り上げられた≪黄飛鴻≫映画の数々。。。






功夫映画を通して、中国の精神でもある武術は世界各地に伝えられている。
中国カンフー映画の中でも際立った存在は、黄飛鴻を主人公とした映画。
1949年に香港で第一作が撮影されたのが最初。それから、現在に至るまで100以上の作品が作られている。ギネスにも記載されているこの記録は、破られることはないだろう。

50年以上、黄飛鴻映画は香港映画製作者たちによって伝えられてきた。
映画技法の進歩以外、スクリーン上の黄飛鴻の性格も時代と共に変化している。100を超える映画作品=100を超えるキャラクターがある。

黄飛鴻映画の主役を演じる役者たちは、皆、武功を備えている。
黄飛鴻は実在の人物(847~1924)
映画で見る彼は、一人の南嶺の武術家というだけではなく、悪を懲らしめる救世的な面と、傷ついた人々を助ける名医としての面を合わせ持っている。

黄飛鴻の故郷、広東仏山には黄飛鴻記念館がある。その中に、最初の黄飛鴻映画で主役を務めた関徳興関係の資料を展示している部屋がある。

中国武術の動作が多く登場するこの映画では高度な技術の功夫が要求されることから、映画の経験は無かったが、武生(武術に優れた舞台役者)であった関徳興が選ばれた。その風貌もまた、黄飛鴻に似て~武術宗師の風格を備えていた。1949年の第一作から1994年まで、全部で77部に出演。その記録は破られることはないだろう。50年に及ぶ時間の中、関徳興は黄飛鴻の化身と見做されるようになっていった。

カンフー映画の中で大切なのは、本物の武術を取得しているかどうか。武術の基礎が無いと真実味が伝わらない。

1973年にカンフーの巨星、李小龍が死亡。彼を失って香港カンフー映画界は打撃を受け、急ぎ、彼に代わる俳優を探した。その頃、≪陳港生≫という若者が映画に参加し始めていた。後のジャッキー・チェン。1978年、袁和平監督との≪酔拳≫で、関徳興が30年来演じていたのとは異なる新しいタイプの青年黄飛鴻を演じた。

映画の中では民族の英雄とされていた黄飛鴻、時代の流れと共に憂国憂民&正義の象徴ではなく、中国が近代化されていく過程で、世界に対して自尊・自強な仁者として描かれるようになった。

西洋映画などの影響から、香港も商業映画(より収益をあげる)としてのカンフー片に力を入れるようになっていった。

鬼才と呼ばれた≪徐克=ツイ・ハーク≫は、1991年から1997年の間に、8本の黄飛鴻映画を製作。
うち3本は、自らメガホンを取った。カメラワークなどを駆使したアクションは観客に強烈な印象を与え、黄飛鴻の性格も、大義に尽くすという面を強調。中国カンフー映画に新たな神話を創りだした。

映画≪少林寺≫で、既に有名になっていたジェット・リーを主役に採用したことで、アクションのレベルが一段と上がった。
by takeichi-3 | 2012-11-02 23:53 | 中国映画音楽 | Comments(0)