北京で太極拳

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任督二脈。。。内経図



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こちらで拡大できます⇒http://baike.baidu.com/picview/15065/15065/0/6a63f6246b600c33f48e3d201a4c510fd8f9a167.html#albumindex=0&picindex=0
武侠小説の中で、よく、武功高手が打通任督二脈の後に功力が増して、向かうところ敵無しとなるという内容が度々描かれていますが。。。

清代の≪内経図≫を手掛かりに、打通任督二脈を探ってみましょう。
広東中薬博物館(関東中医大学)には、多くの清代の経絡図が展示されています。
内経図、経絡全図、修真図などなど~これらによって、人体の経絡の分布や気血の運行路をハッキリと見ることが出来ます。

この内経図、任督脈が明確に表されているだけではなく、山川、人物、楼台などの姿を描いて臓腑器官の分布と効能を著しています。

内経図は、胎児の形をしています。
胎児の咽喉部には水池が描かれていて~その中を流れる一筋の水脈も描かれています⇒任脈と標記。
胎児の頭頂からは、もう一筋の水脈が流れています⇒腎脈と標記。
この二つが、武侠小説の中で見かける任督二脈です。

図を見ると、この任督二脈は繋がっていません。どうやって繋げるのでしょう?
答えを絵の中から見つけてみましょう。

水池の中央に≪降橋≫と呼ばれる橋があります。これは、人体の口腔の位置。降橋と水池の左側に、両手を挙げ、顔を上に向けて立っている人物が~その傍らには、≪碧眼胡僧手托天≫という文字。

専門家によると、僧がいる場所は舌のある位置。
僧が両手を挙げている=舌の先を上顎につける=溝通任督二脈(昔の人は、≪搭鵲橋=織女(織姫)と牛郎(牽牛)を引き合わせる為に、鵲たちが作る橋≫と呼んでいた)⇒任督二脈を意識的に繋げることで、真気の運転が盛んになる⇒増強鍛錬。

中医理論によると、人体の中で、任督二脈は非常に重要な経絡。
明代の医学家≪李時珍≫は、常々、「任督二脈は人体の子時と午時~陰陽交接の場所」と言っていました。

任脈は血を主宰、督脈は気を主宰。
打通任督二脈となれば、気血の通りが滑らかになる⇒健康、病気に罹らなくなる。

明代の≪性命圭旨≫には、任督二脈が通れば百脈が通り病に罹ることが無くなると記されています。

武侠小説には、打通任督二脈となれば脱胎換骨(変身!)~パワーアップすると書かれていますが、実際には、そんな神秘的なことは起こりません。

中医理論から語ると、この二つの経絡は、もともと通っているもの。故意に繋ぐ~という必要はありません~、

任督脈は人体の正中線上にあり、重要な臓腑器官を貫いている気経八脈の中で唯一ツボが存在する二脈⇒この二脈の気血の通りがスムーズ=健康維持の助けになる。

通常でもこの二脈は通っていますが、鍛錬した時には、より強く通りを感じることが出来る⇒自分勝手に行わず、老師の指導のもとで⇒適切な指導無しだと、≪走火入魔=偏差が生じる≫という状況に陥る⇒眩暈、頭痛など、体調が悪くなることがある。

内経図の中で、任督二脈は水によって表現されています。
専門家によると、舌先を上顎につけて二脈が繋がった時、口の中には唾液が湧いてくる。唾液は貴重⇒吐き出したりしないように⇒飲み込んで体内に戻す⇒体内の津液を補う。

清代の乾隆帝の養生秘訣の一つ⇒「常に歯を鳴らし、常に唾液を飲む」
道家の養生理論では、唾液=玉津、神水と呼ぶ⇒調和五臓、滋養身体、皮膚を潤す、身体を強壮にする、顔色を良くする。

中医では、津液=本(基)⇒津液は皮膚上に現れた時は汗、骨肉の中では血、口中では唾液、目では涙。
血、涙、汗=これらの津液が体内に戻ってくることはないが、唾液のみ体内に戻って滋養五臓が可能。
現代医学でも、唾液には消毒の効果や消化を助ける効能があると証明されている。

長寿を願っていた人たち。。。内経図は又、≪延寿仙図≫とも呼ばれている⇒図を参考に養生を行えば長寿が得られる⇒人体各臓腑器官の功能特点を理解することが出来る。

内経図の全面に、胎児が描かれています~
それ以外は、村の木々や川の流れ~穏やかに生活している人々の姿が描かれています。

降橋の下方、人体の咽喉に当たる部分には十二階の塔があります⇒“説明付き”

その下に描かれているコインに糸を通している子供⇒心部⇒心は精神と思考活動の源⇒神経は子供のように活発にあちらこちらを動き回る⇒連なったコインは北斗七星⇒人心は天心に繋がっている⇒天人合一。

子供の下、枝を伸ばした柳のある豊かな土地⇒脾胃⇒脾(土)≪主潤四傍≫⇒全てを発する場所⇒人体生命活動の源。

脾胃は後天の本(基)。気血生化之源⇒消化吸収した物を身体に供給(転変成)している⇒生命活動を維持⇒筋骨を強く、皮膚を潤し、長寿を得られる⇒万物を生み出す土地として、脾胃の効能が描かれている。

柳の下には一人の女性が座って布を織っています=織女~織女の下には牛郎。
織女=陰、牛郎=陽。。。牛郎と織女は夫婦⇒陰陽相合=健康長寿。

牛郎の下には、水車を踏む二人の子供。
子供の周囲には陰陽玄踏車。下方には何層もの波。上には燃え上がる炎。
火(心臓)は陽(上)、水(腎臓)は陰(下)。
子供たちの力によって、水は上方に運ばれています(水火既済、心腎相交)⇒人は鍛錬を続けることで陰陽バランスが整い理想的な状態に=長寿。
by takeichi-3 | 2013-04-06 23:54 | 気功:五禽戯・八段錦他 | Comments(1)
Commented by ROSE at 2013-04-16 22:34 x
搭鵲橋の意味がやっと分かりました!
いつも本当にありがとうございます!