岩井俊二監督~
中山美穂が出演した映画ラブレターがヒットしたこともあり、中国では人気の高い監督です。
今年、四川省成都を舞台としたショートフィルム三部作の総監督を務め、話題になっています。
その中の一片≪成都一夜≫
成都パンダ基地で育ったパンダ圓圓が、スペインへと送られることになったというニュースが流れる中、退職を決めた青年と、かつてのボーイフレンドの結婚式に出席して、悪酔いしてしまった娘。
ぬいぐるみのパンダを売る店の前で会い~
餞別に貰った大パンダを奪われた青年に、一軒付き合ってくれたら返すと。。。
別れた彼とは100の事を一緒にしようと決めていたのに、99で終わってしまった~残ったのは、一緒にパンダを見に行くこと。。。
それを聞いた青年は、彼女を連れてパンダ基地へ~彼はスペインに送られる圓圓の飼育員。
生まれた頃から、我が子のように育てた圓圓がいなくなった基地には意味がないという理由での退職。
「圓圓だって辛いはず。あなたに会いたがるわ」
「それはないよ。パンダの記憶は短いから~新しい環境で、きっと幸福になれるだろう。僕のことは徐々に忘れていく~」
「そうね。新しい暮らしが彼にとっては幸福なのね。ゆっくりと私の事は忘れていく~」
夜更け、彼女を家へと送り。。。
「ここのエレベーター、故障が多くて、ゴメンナサイ」
「あ。。。僕のところも同じようなもんだから~」
そして、別れを告げます。