北京で太極拳

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滄海一声笑。。。午馬

≪滄海一声笑≫は映画≪笑傲江湖≫の主題曲。香港、黃霑の作詞。
武侠映画音楽の中でもトップに入る曲なので、度々耳にする機会はあったのですが、、、、
日常会話では使わない表現の言葉だったので、意味が分からないこともあって興味を惹かれることがなかったのに~ここ最近、詞の内容が深いということに気づきました。

中華圏でも人気の高い曲。。。その詞についての解釈~面白いです。



滄海一声笑,滔滔両岸潮,浮沈隨浪只記今朝
蒼天笑,紛紛世上潮,誰負誰勝出天知曉
江山笑,煙雨遙,涛浪淘尽紅塵俗世幾多嬌
清風笑,竟惹寂寥,豪情還勝了一襟晚照
蒼生笑,不再寂寥,豪情仍在痴痴笑笑

「滄海一声笑」
滄海=無限に広がる大海=世間・世界。。。人生。
世の中に無限に出現する煩悩~出会いと別れ、生死、争名、奪利。。。

人は、それぞれが思い描いた理想(富や権力、武功など)を追求して生きているが、この世に生まれた時、この世から去る時~何一つ所有してはいない。畢竟、無に還っていくなのら、喜怒哀楽や無尽蔵な欲望など笑い飛ばしてしまおうという侠気。

「滔滔両岸潮」
滔々は、白浪滔滔という状態。
世俗の煩悩や憂いは、白浪と同じように止まることなく次から次へと押し寄せてくる。

両岸=正と邪。
世の中の正と邪は、きっちりと分けることが出来るのだろうか。
正と邪は対立しているようでいて、実は共存している。いずれか一方だけでは存在できない。

「浮沈隨浪、只記今朝」
人生は、大海に浮かぶ小舟のように波のままに浮き沈む~人知の及ばざる力で弄ばれているというのなら、過去や未来に捉われることなく、自在に今を生きよう。

「蒼天笑、紛紛世上潮、誰負誰勝出、天知曉」
蒼天(神)は、人々がこの世の中で紛紛糾糾としている様を笑っている。
誰が敗者で、誰が勝者なのか~最後の審判は天に委ねよう。

「江山笑、煙雨遙、涛浪淘尽紅塵俗事幾多嬌」
江山(大地)は、人々が争っている様を笑っている。俗世の塵芥など、波が悉く攫って行ってしまうと。。。

「清風笑、竟惹寂寥、豪情還賸了一襟晚照」
清風(俗世を捨てた人⇒高尚品格人)も笑っているが、その笑いの中には孤高に暮らす寂寥感がある。
侠気は、刹那な光を放ち沈みゆく太陽のようだが、輝いている。

「蒼生笑。不再寂寥、豪情仍在痴痴笑笑」
天、地、人。。。皆で、俗世の紅塵を笑い飛ばしてしまえば、寂寥感も無くなる。
広い世界の一粒の粟にしかすぎない存在。。。拘りも束縛もなく自由になろう~自ら煩悩を求めることもない。


動画の左、笛を吹いているのは、香港映画の名脇役≪午馬≫
今年、2月4日に逝去しています。


by takeichi-3 | 2014-03-06 23:56 | 偉人たち | Comments(0)