身法を基礎としていると言われている太極拳。
理論に基づいた正しい姿勢を追及~正確度が増すにつれて内劲が生まれてきます。
ここ数日、「含胸抜背」について、色々な文章を読んでいたのですが、、、
他の要求に比べて、形成の方法、用法、解釈が多すぎて、~読めば読むほど。。。(--)?
正しい姿勢の体感。。。
椅子に座って、両手は腿の上に置き~頭を上げて肩を放松して沈ませると、胸が凹を形成=含胸。
同時に、背部は自然に圓弧状の凸を形成=抜背。
座った状態=虚領頂頸と尾閭中間となっている(背骨が一直線)ので、簡単に出現させることができる。
含胸抜背の目的は、背部が後ろに弧型に張り出されることで肩甲骨が開き~前方に向かう腕に棚(peng)劲を生じさせる⇒撑劲(風船のように、内側から前後左右~全方向に膨らんでいく力)⇒節節貫穿。
含胸抜背の動作。。。
胸、背を真っ直ぐに保ったまま、肩を沈ませながら肩甲骨を背骨から遠く離す(展がる)ように両腕を前方向に上げていくと胸は凹に~背骨と肩甲骨の引っ張り合いで背部に凸が生じる⇒胸松背緊。
鎖骨を「放松下沈」させることで、胸骨放松~肋骨が内に収まり~含胸⇒背は自然に圓(弓)になる。
李雅軒(楊澄甫の高弟)は含胸抜背という表現は間違っていると唱えていた。
正しくは、「頂頭抜背」⇒足を肩幅に開いて、両手でボールを抱え~第七頸椎(大椎付近)を衣服に貼りかせるようにしてから、第七頸椎を引き抜くように頭を上げると~肩甲骨が自然に開いて抜背が完成する。
李雅軒によると、楊杨澄甫の十要中に記されている「含胸抜背」は、陳微明(楊澄甫の弟子の中で一番の実力者と言われている)が書き加えたと言っているが、、、
楊澄甫の口述を書き記したという陳微明も又、「含胸抜背は印刷の間違い」と弟子たちに語っていたと、、、
≪抜背の形成=含胸の形成≫
★空胸実腹=気沈丹田となるには含胸抜背でなければならない。胸を張っていると気は丹田に落ちない。
★含胸抜背は、化劲と発劲共に生産する。
★含胸抜背は、小周天を通す為の要素。