先日、太極拳歴が長い友人とお喋りしていて、、、
「昔~読んだ本とか、自分の覚え書きを見返すと、あぁ~なるほど、良いことが書いてあるなって、以前よりも深く理解できるようになっているって感じることが多くて~二十四式とかも、いまだに教えたり~自分で動いたりしてるけど~同じことをやっていても変化を感じる=進化してるってことよね」と、、、
楊振鐸(楊澄甫の子)老師によると。。。
太極拳を学び始めたばかりの人は、動作や套路に慣れていないので、意念を追及するよりも動作の習熟に専念することを優先~時が経って、動作に習熟して、緊張なく動けるようになってから、意念によって動作を導くという練習を~それから、動作の意味(攻防)を学んで~というように、同じ動作を何度も丁寧に繰り返し~磨きながら、レベルを上げていく作業を続けなければならない⇒太極拳練習は螺旋を描きながらの上昇。
撮影当時、70歳を超えていた瀋陽に住む≪白国棟≫老師の翻子拳練習風景。
初めの動き、4月の北京行きで、地壇公園の金成勝老師から効果があると勧められた基本功と同じです。
回数を重ねることで、協調一致の精度を上げていくのでしょう。
楊振鐸老師から、もう一言。。。
太極拳と一般的な運動との大きな違いは、、、
一般の運動は、動き始めると「静」ではなくなる。
太極拳運動で要求されるのは「動静結合」。動き出しても「静」が存在していなければならない。
「静(心理)」の状態で意識を通しながら動く様は、ユックリであっても運動量は大きい⇒動作規格(身型、運動路線)が正しく行われると汗が滲み出てくる。
汗をかいたからといって、呼吸が荒くなることはない(身体の静)=身体を損傷させることがない。
気沈丹田=動と静が結合している状態。
気沈丹田=腹式呼吸⇒肺活量の増加。内臓マッサージの効果をもたらす。