北京で太極拳

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陳凱歌ショートフィルム。。。百花深処

陳凱歌が2002年に制作したショートフィルム「百花深処」
北京オリンピックに向けて、多くの古い建物が取り壊されていった頃の物語。
古い文化によって形成されていた古い世界は、進歩という車輪に押しつぶされ~新しい文化へと。
映画好きな中国人なら、誰もが知っている作品のようです。

タイトルの「百花深処」は、現在も護国寺近辺に残る有名な胡同の名前。



主人公の馮(瘋=正気ではない)先生は、21世紀になるというのに、赤帽&運動服という70、80年代のいでたち⇒旧時代を象徴~時代の変化を受け入れることが出来ない存在。

引っ越し作業をしている運転手に向かって、「引っ越しを頼みたいんだが」と声をかける馮先生。「金を払ってくれるなら、何でもやるよ!」と、、、

北京に生まれ育ったというのに、車を家へと導いていく時、様相が変わった北京にとまどい、迷子になり~「此処は何処なんだ?」と口にする。

運転手が淡々と、、、
「あんたが言った蓮花大道だけど~今じゃ、北京っ子のほうが北京を知らないようだな」

車窓の向こうには雨後の竹の子のように、高いビルが次々と建てられていて~かつての北京は、新しい物欲世界に包囲されてしまったかのようで、、、

辿り着いた百花深処胡同一帯は更地になっていて、一本の槐の樹が残っているだけ。

「ここだ、ここ~ここが胡同の門で~うちの門~部屋はここで~さ、さ、荷物を運んでくれ」と言われた運送会社の作業員たちは「無駄足だったな」と呆れて帰って行くが~ボスから電話が入り、今までにも他の運転手が馮(瘋)先生に拘わったことがあり~「報酬は貰ったのか?」と~

「まだ何も運んでいないのに~」
「運ぶって、何を?言ってくれれば、その通りにするよ」
大きな物を運ぶ真似をする作業員~
「何を運んでいるんだ?」
「タンス」
「うちにはタンスは無いが」
「じゃ、じゃ、これは何?」
「金魚鉢」
花瓶を運ぼうとする作業員には~「花瓶はそんな場所には無い~」等々。。。
跡地で見つけた風鈴の一部分。。。

花瓶が壊れ~「花瓶を壊してしまったから」とお金を受け取らなかった作業員。

「あ。あ。溝がある」という馮先生が叫ぶや否や、車輪が地面にめり込んで車は停止。
土を掘ると~風鈴の本体が。。。

★かつて、北京の胡同~各家の軒には風鈴が吊り下げられていたそうです。
by takeichi-3 | 2016-03-27 23:59 | 中国映画音楽 | Comments(0)