北京で太極拳

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休暇には中国映画でも。。。剃頭匠(胡同の理髪師)

剃頭匠は、中国民間に古くからある職業。
北京五輪開催を控えた2006年の作品。
北京の胡同で暮らす九十二歳になる剃頭匠敬大爺は、今でも顧客の下へと自転車に乗って街を行く。
彼と同様に高齢となった客たちは、胡同の立ち退きに応じて郊外へ移ったり、寿命を全うしたりで、日を追うごとに少なくなっていく。

★日本語版の予告編。。。




ドキュメンタリータッチで描かれた、北京什刹海近辺の風景満載の「剃頭匠」
主人公は敬大爺役は靖奎(映画のモデルとなった理髪師⇒2002年に放映されたテレビドキュメンタリーで取り上げられたのを見た監督が映画製作を思い立った)。
その他の出演者~当人であったり、養老院から見つけ出した演技経験の無い人たち。



午後九時になると、時計屋から婉曲に修理を拒まれた~毎日五分遅れる時計の針を合わせ。。。
淡々とした日々を送っている。

後半。。。
自分が死んだ後の処理を既に決めたという知人の言葉に促されるように、葬儀社に電話をかけて色々な条件を聞く。

遺影を撮影する為に髪を切りに行く~仕上がりを指示する靖大爺の言葉に感心する剃頭匠。
葬儀屋が、500字ほどのプロフィールを~と言ったので、自身の信念や思い出をテープに録音。

干浄(嘘をついたり誤魔化したりせず公正であること)。
誰に恥じることなく、誰に迷惑をかけることなく、この世を去る。

私塾で、百家姓、三字経、千字文、中庸等を学んだが~勉学に向いているタイプではなかった。武術も習ったが、これも成すまでに至らなかった。歌劇も学び武生となりたかったが、両親が反対。仕方なく、剃頭匠に弟子入りして~八十余年。

東城区の司令から依頼があって出かけた。
顔を剃る時、ちょっと疲れていて~眉毛を剃り落としてしまった。怖かった~家に帰ってからも半月余りビクビクしていた。一か月後に、又、「この前に来た子を」というので出かけた。門前で何度も迷ったが、行かなけらばならない~髪を整えてから、顔を剃る段になって、「俺の眉毛、伸びてきたか?」~「伸びています。すみませんでした」

司令は器の大きな人で~それからは家族のように親しく接してくれて、麻雀にも呼ばれた。
彼から学んだことは沢山ある。人は寛容でなければならない。

友達との関係は良くて、喧嘩をしたり怒ったりしたことはない。人の金を羨んだりしない。貧しい人、金持ち、官吏~どんな客にも同じように接する。

結婚は二回。一人目は三歳年上だった。二人目は年下で~良い人間で、幸せな日々を過ごした。
子供は一人。一人目の妻との子。勉強が嫌いで、十三歳の時に戯曲を習わせようとしたが声が悪くて~で、武術を習わせたら、喧嘩をするように~で、仕方なく工員になったんだが、同僚とうまくいかず辞めることに~私の言うことなんて聞かない。

★靖奎。。。2014年、101歳で逝去。
by takeichi-3 | 2016-04-30 23:57 | 中国映画音楽 | Comments(0)