超簡潔に、、
尾閭中正の重要性を説明している太極拳内功の文章があったので。
中医では、尾閭はツボの名称=尾閭長強。
太極拳での尾閭は尾骶骨。
哺乳動物の脊椎の形状は大同小異。
大多数の動物は、生まれた後の尾骶骨の方位は母胎にいた時と同じだが、人間は、立ち上がると同時に尾骶骨の方位が変わる⇒尾閭中正は、尾骶骨を胎内にいた時と同じ方位にすることによって、脊柱(大龍)&腰胯(猛虎)が龍虎相匯となる~腰胯の劲が脊椎に流れていく。
楊澄甫によると、「松腰は尾閭中正によって得られる」
上体が前傾していても(楊澄甫の動作は前傾気味、呉式=斜中正)、直立していても(李雅軒、鄭曼青)⇒尾閭中正は保たれている。
人間が自然に立っている時、尾閭中正ではない。
尾閭中正になっていると~膝は緩み曲がる。臀部は下沈(立腰)、松股、収腹、圓裆に。
⇒尾閭中正が完成していれば、膝が爪先より前に出たり内側に入ったりしない=膝を痛めない。
「膝が内側に入らないように~」という外見指摘的な注意では処方箋にはなりません。
「尾閭を中正に~」と、規範を遵守することによる内側からの改善が必要です。