今年、何回か取り上げている《含胸抜背》
今回の北京行きで、今までの概念とは異なる捉え方が生じて。。。
自分の体感を交えて~それに近い中国系太極拳理論の解釈等。
李雅軒によると、、、
含胸抜背は、本来の《太極拳論》には見られなかった。これは、形意拳や八卦掌の規律。
楊澄甫の教えを太極拳論として著した陳微明は、先に孫禄堂に形意拳を学び、その後、楊老師に太極拳を学んだ。それもあって、その書籍の中の太極拳十要に含胸抜背を加えた。以降の太極拳家たちは、これに異論を唱えることなく太極拳規律として用いるようになった。
形意拳による説明。。。
傘の親骨に沿って布部分(背中)が開き~空間を形成している状態⇒背中の「筋」が内部の変化により松開することで煉精化気~気沈丹田となる。
※筋(by中医)⇒筋腱、筋膜、腱鞘、靭帯、関節包、椎間板、関節軟骨など広範囲の軟組織。
含胸抜背の要領を簡単に説明すると。。。
先ず、拔背(肩井が墜ちて~肩甲骨が開く)の過程で含胸が出現。
微妙な時間差⇒沈肩により肩甲骨に動きが生じた(下部が沈み開いていく)のを感じた後、同調するように、鎖骨を肩甲骨に沿うように(傘の親骨が貼りつくように)開き押し付ける(肋骨≠鎖骨が先という主張もある)⇒正しく行われれば(ポジションが正確なら)、腕に太極拳劲が生じ~滞ることなく流れ出す⇒同時に気は下へと墜ちてい。
※以上のような感覚が生じない=規律に法った含胸抜背が行われていない。
※太極拳劲、お互いに手を合わせて聴きとることでのみ様相が理解できる力です。
★絵で見る站桩(タントウ)の要領。。。