気功を行う~道理を理解して動いた方が効果大。
以前に紹介した中医大学、曲黎敏教授による健身気功八段錦を改めて。。。
★第一式:両手托天理三焦。。。
八段錦の初めの動作≪双手托天調理三焦≫
表面的に見ると簡単な動作ですが、行うにあたって大切なのは劲道。
これは、中国気功で特に強調される部分です⇒力だけで引っ張るのではなく劲道を意識しながら引き上げる⇒劲力を得ることが出来ます。
両手(腕)を上げる⇒こんな風に上げますが、その際、劲は何処に到るのでしょうか?
掌根です。掌根が天を支えるような感じになります。
百会は上に提頂⇒劲道が通ります。
※関節を引き伸ばす=周辺筋肉のマサージ⇒肩コリ、頸椎の防病効果があります。
脊椎の一つ一つを引き伸ばす⇒督脈刺激効果もあります。
この時、もうひとつ気をつけることがあります⇒肩井(穴)と夹脊(穴)、脊柱。
八段錦の各動作名称には中医に関わる単語が含まれています。
「双手托天調理三焦」の中では三焦。
三焦とは?
「三焦者水道出焉(三焦は水穀の道路)」と言われています。
(水穀の気は単に「穀気」とも言われます。穀という文字が示すように飲食物から取り入れられたものです。飲食物は体内に吸収され体を動かすエネルギーになるので重要な要素です。)
これを理解するには三焦系統の相互関係理解が必要です。
上に五臓、下に六腑。腹腔全体は三焦系統です。
五臓と六腑は互いに表裏⇒心臓-小腸は夫婦関係みないな~、
肺-大腸、腎臓-膀胱、肝臓-胆、脾臓-胃。。。これらを立体の網と仮定して図解すると、こんな感じ時に結びついています。この繋がり(ネット)が三焦。いつでも通りを良くしておかなければなりません。
※動作上での注意。急がず意識を通しながら~仰ぎ見る時の角度不足は効果が少なくなるようです。
※加齢による内臓下垂にも効果のある動作。単式(第一式だけ)を繰り返しても良いそうです。