連休に入って、時間的にも余裕があるせいか食に走っています。
コレは、雲南鍋。
鵞鳥と竹蘇といわれる茸ベース。
仕上げには、パフォーマンス付きの手延べ麺。
※中国の麺類や餃子は、オーダーを受けてから作るのが常識。
さ~て、食べ物の話しはさておき、昨日の続きを。。。
気功班の中国人学生たちと伝統楊式老師のお宅に楊式太極拳の基本功を習いに行って~、
午前中は、力の学習。
例えば、腕の力は最終的にどこに到達するか?
⇒肩、肘、手首と放松が出来ているなら、指先に到達するはず。
搂膝拗步の際、前を押している腕の手首が緊張していた場合、その手首を人差し指でひっかけただけで簡単に前方向に引っ張ることが出来る。
後足の爪先の角度が30度の場合と60度の場合と一番正しいとされる45度での力の相違。
起勢の時、股関節の放松ばかりが強調されているけれど、足首や膝関節を緩めずにどうして股関節の放松が出来得るのか等々、理論をベースに実証していくという練習。
そして午後。
太極拳未熟な学生たちとの質疑応答。
「老師。ここ最近、中国のテレビ番組の中でよく見られるようになっている“太極拳操”や“武道”といったような、武術から派生している運動をどう思いますか?」
「とても綺麗だし、見ていて楽しいし、健康運動とすればイイのでは。それに、意識を通せば、本来の武術動作が見えてくる。」
「老師。武術であるという概念からすると、習い始めの時から内側について教えなければ意味が無いのでは?」
「初心者の形(手の位置や身体が崩れている)は、太極拳ではない?目指しているものが太極拳であるなら、それはそれで太極拳といえるはず。」
「30年後、老師が、今、やっているような武術としての太極拳が残っていると思いますか?」
「残っていないと思う。」
「それでも構わないのですか?」
「太極拳自体が、陳式をベースに楊式、呉式、という変化を遂げてきた。だから、今、自分がやっていることが変化をしていくのは当然。」
「皆さんへの質問。ビキニを着て太極拳をするのは?」
「中国本来の伝統文化であるべき太極拳。なので、絶対にダメです。」と生徒の方が保守的。
で、老師は、
「初めはどんな形で始めたとしても、練習を積み重ねることによって変化してくるから構わない。」
実践してきた人の結果論には説得力がある。^^v
そういえば、別の伝統拳老師が:
競技太極拳が主流になっていくと、“手首は肩の高さとか(実際に戦うとした場合、相手の身長は千差万別。身長は相手によって変化するので規定するのはおかしい。)膝は爪先を超えないとかの減点対策ばかりが重視され、背中が反っているのはOK!というように、武術本来の要求が軽視される傾向が出始めている。”と語っていました。
そして、競技会での定式が重視される(それが正しいと思われる)ことによって、それ以外が受け入れられなくなる⇒そうなると、新しい武派の出現の可能性が少なくなってくるとも。
※明日も早朝から太極拳の練習に行く予定になってしまったので、、、続きは、又、明日~^^;