北京にある中国道教の総本山“白雲観”
修行を積み重ねる道士たちの髪型は天尊と同じスタイル。
張三豊が少林寺で修行を修めた後に武当山に入り、道教の陰陽五行説の思想や吐納法という呼吸法を取り入れて編み出したものが太極拳であるという説話があることから、太極拳や気功を学びに来る外国人が訪れたがる場所でもあります。
道教修行の地、武当山に憧れる人も多い。
今日は、24式の練習に。少し遠方に移動。合間に以前に購入していた太極拳の“修練入門”を読み直し。(と言っても、以前は中国語に詳しくなかったので、動作説明部分の雰囲気を感じる程度)
少しばかり中国語が理解できるようになった今、前書きの部分を読んでいたら、指導者としての生徒への接し方を記述した部分があるのを発見!
太極拳を行う人の目的は、実践、健康、競技とに区別出来る。そして、その訓練方法は、各人の目的に合わせて組まなければならない。
中でも抜きん出て数が多いと思われるのは、“健康の為”を目的とした人。
その人たちが太極拳を始めた理由は、気軽に楽しく身体を動かしたい~や、病気予防or慢性疾患を抱えた人がリハビリを目的としている~に大別出来る。
彼らを指導するに際して心がけなければならないことは、自然で、協調を主とした身体に無理のない動き。タントウを例にとるなら、高い姿勢で(脚に負担をかけない)で自分自身の身体(意識、呼吸も含め)をコントロールし易い条件で行う。
競技参加者や実践的な太極拳を目的としている人たちへの要求は厳しいものなる。
動作規格の正確性。難度動作のレベルアップを図るには脚力や柔軟性など身体能力の強化に務めなければならない。
それぞれが異なる目的を持っている人たち。その基本功もその人たちに合わせたものとしなければ意味が無いものとなってしまう。