一日に一件ずつ増えているような、you tube
「北京2008武術トーナメント」関係の映像。
今日は、長拳で優勝した中国人選手“袁晓超”
得点は、9.83。
http://jp.youtube.com/watch?v=TjwJALXbgCU
ここ一年は、“含胸抜背”の追及を~
と決めたのですが、見極めてくれる老師が傍にいない今、自分自身の体感の正誤を確かめるには、先人たちが書き記したものだけが頼りです。
“含胸拔背”太極拳学習者にとっては耳慣れた言葉です。
けれど、その要領を熟知している人の数は少ないかと、、、私自身も太極拳を始めて何十年もの間、ひたすら“含胸拔背”は胸をその形に維持し続けなければならいと思っていました。
けれど、少しずつ自分自身の知識の浅さに気づき、その考えを変えることになります。
気づいてから、何が正しくて何が正しくないのかを見極めるのに多くの時間を費やしました。
そして、ようやく、民間(伝統)太極拳推手を通して、それが何なのかを体感するに至りました。
一、含胸拔背の本質
太極拳の含胸拔背は、実のところは変化を伴う姿勢なのです。
固定された形ではなく、変わりながらも持続されている。
含胸拔背は、最も基本的な姿勢の変化を基礎としたものです。基本は自然な含胸拔背。
先人の言葉を借りるなら,自然に作られた含胸拔背は人体生理活動に適した姿势を作りだせる⇒自然放松を生み出せる。
“含胸拔背”の解釈を間違えている人もいます。練拳の時、始終背中の抜背を維持し続けようとして両肩を無理やり前方向に合わせて、胸部を内側に縮めたり。
背中の筋肉に力を加え続けていると体力が消耗しやすくなるばかりか、胸背部の自然放松の妨げになります。そのうえ、胸部や臓器の活動を妨げることにもなりかねません。
身体に悪いばかりではなく、武術的にも不利になります。このような姿勢は、太極拳理論とも噛み合いません。この姿勢は、太極拳の自然な“神舒体静,刻刻在心”という基本原則から外れているからです。
含胸となる動きを説明すると、
主要となるのは、胸骨・锁骨・肋骨の内側を後ろ方向に移動させることによって、胸に窪みが現れる。その影響を受け、脊柱は自然に後ろに張り出されていく。含胸となることによって、気は下へと向かい丹田に至る⇒下半身が重く安定する。
含胸となることによって、推手の攻防では、相手の力を吸い取る(化)ことが可能になる。
相手の力が消えることによって、相手への反撃がたやすくなると同時に、腕にかけられている相手の力を軽減することもできる。
※上記のような効果が表れて、初めて正しい含胸抜背の完成となるのでしょう。( _ _ )...