昨日から降り続ける雨。
痛みに耐えきれず、、、(T_T)...
一年以上も遠ざかっていた歯医者へ向かう途中。急な冷え込みの影響か、例年よりも早く椚の実が落ちているのを見かけました。
12月から留学の予定。来週から、一週間に二回治療に通います。(T_T)...
このところ、ようやく、
「含胸」による化劲が理解できるようになり、、、
それに続く、「抜背」への興味が強くなってきています。
相手の攻撃を防ぐ(化劲)効果がある「含胸」に対して、「抜背」は攻撃に欠かせない要素。
動作(形)としての抜背は、脊柱の後ろ方向への張り出しを指します。
強度のある抜背を作るには、両肩(肩甲骨の下を開く)と脊柱によって背中全体が後方に弧形となるよう張り出します⇒張り出しは背中全体(命門も)に現れます。その弧により、背中には引っ張り合う感覚(横、縦両方向が同時に)が生じてきます。強度が増せば増すほどその感覚が強くなります⇒“气貼背”。楊澄甫老師が著わした《太極拳術十要》の中に、“抜背者,气貼于背也”という記述が登場します。これは、外形だけの抜背を指す言葉ではなく、“能抜背,則能力由脊発、所向無敵=抜背が出来ることによって、脊柱から力を発することが出来るようになり、向かうところ敵無しとなる”と続きます。
正しい抜背が出来ると、劲力による発放⇒発劲が思いのままになります⇒本物(中身が伴った)の抜背を掌握する⇒実用のものとなり、武術的効果を発揮することが可能になる⇒小力者勝大力者=「円形>方形」⇒これは力学的にも肯定されていることです。
「含胸=化劲」の後、間髪を入れず(ほんの僅かではあるが、時間差がある)圓に変じた背中(抜背)は、各部位から生じた劲力を脊柱⇒腕⇒手へと発放させることができます。これにより、太極拳運動独特の“以弱勝強”という効果を発揮することがでるようになるのです。