北京で太極拳:太極拳
2023-09-10T21:45:15+09:00
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北京体育大学武術&気功班留学以降“理”を探求~太極拳用品販売(カレンダー下「三清」クリック)しながら、コツコツ歩んでおります。
Excite Blog
呉図南による太極拳解説。。。
http://takeichi3.exblog.jp/33417505/
2023-09-10T22:00:00+09:00
2023-09-10T21:45:15+09:00
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太極拳
★呉図南。
両親ともに高年齢の時に生まれた子供だったせいか、身体が弱くて病気がちだった呉図南。宮廷医を家に呼んで治療を行ない、それなりに丈夫にはなっていったが~健康体とはいえない様子に、「練功夫が良いだろう」と医師が進言~9歳の時、家長に連れられて武術館へ⇒この武術館は全佑老師が創設したものだったが、既に古希を迎えていて~その子、呉鑑泉が太極拳を指導をしていた。
呉鑑泉の下で8年学んだ後、楊少候に弟子入りして~楊氏太極拳小架を4年間学ぶ。どうして、このような事が可能だったのか?
呉図南によると、第一段階⇒老師の元で基本をマスターした後に「出徒(出師)」~「下山」と言われる第二段階の修行に⇒江湖(世間)の荒波に揉まれる⇒異なる門派の武術者たちと切磋琢磨⇒第二段階の学生は若いので過信気味~他派の高手に打ち負かされることで世の中には自分よりも強い人間がいると知り虚心が生まれる。同時に実戦経験も積める~弟子がこの段階に到ると、師匠は再度受け入れ~より高度(内面)な武芸を伝授し始める⇒同じ拳でも異なる境界の拳。
呉図南の性格を見込んだ呉鑑泉は、彼を楊少候に推薦~楊家小架拳を学ぶことになる。「柔化の拳」と呼ばれていた呉鑑泉老師の拳は守りが主体で相手を打つことは殆どなかったが、その脚を移動させることは誰にも出来なかった。それに対して、楊少候老師の拳は容赦なく攻撃的だったので、高手たちも敢えて手を出す者はいなかった。
★呉図南の太極拳解説。
太極拳の慢(=ゆっくり)⇒「ゆっくりな練習が素早い動きを導き出す」は、古くから言われていること。通常の攻防では、「遅い<速い」が常識。「快(速)」と「慢(遅)」は、相対するもの。
花が開花していく様子を定点カメラで撮影して速度を速めて再生すると、そのゆっくりな変化を明確に捉えることが出来る。反対に、快速な変化を遂げる物を観察するとしたら、撮影した後に速度を遅めにして再生すると変化を明確に捉えることが出来る。
武術の攻防の基本は快速運動。勢いよく突き出される相手の拳の速度が速すぎて見極められず打たれてしまうこともあるが、それを解決する方法には二種類ある。一つは、速度を重視⇒より早く動けるよう速度を重視した練習を行う。もう一つは、神経回路を繊細に⇒例えば、肩から指先へと伝わっていく力の速度を引き伸ばし、その過程(変化)を細かく観察しながらの練習を行う。
後者が太極拳の練習方法。長拳なら数分しかかからない動作を、太極拳は数十分かけて行う。一つの套路が長拳式だと五分かかるとしたら、太極拳では一時間以上かける⇒これは、内部(劲)を観察しながらの練習。このような練習を長期間続けていくことによって観察力が高まると、相手の変化に瞬時に対応出来るようになる⇒相手が速く動いていても遅く動いている時と同じように観察できるから速いとは感じなくなる。
少林寺で外家拳(快拳)の修行を積み、それに精通していた張三豊によって考え出された真逆の修行(内家拳)方法⇒太極拳の「慢」は一大発明。
太極拳の気功鍛錬は、≪運気≫と≪使気≫
運気は、自分自身の内側(体全体)の気の運行。まず、気(酸素)を取り入れて(吸)丹田に導く~吐く時、意識によって全身のあらゆる場所へと気を至らせる。気の運用に熟練してくると、五臓六腑、四肢、百骸へと~思うままに素早く、身体各所に気を行きわたらせることが出来るようになる=使気。
使気ができるようになると、気を体外へと発することが可能になる⇒天地の気と人体内気の相合⇒相対する人間とも一体となれる⇒相手をコントロールできるようになる⇒これが太極拳の気功。ここまでのレベルになると、もはや形には捉われる必要もなくなる。
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下松沈劲による化劲。。。
http://takeichi3.exblog.jp/32394610/
2021-08-11T22:56:00+09:00
2021-08-12T08:40:47+09:00
2021-08-11T22:56:37+09:00
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太極拳
呼吸による腹腔部調整(圧)が出来るようになってから、推手高手「劉慶洲老師」や「李秉慈老師」と手を合わせてもらった時に体験した、相手の力を感じられないまま崩されていく~の予測&初心者的化劲が実現できるようになったような感覚が⇒相手を引く時、股関節を沈ませた下松沈劲が足底から両脚の内側を遡ってくる劲&腕が身体中心へと向かう劲(要沈肩墜肘、含胸抜背等)が同時に発生~相手を押す時、松腰による沈が足底に至る劲&腕が相手を押す(要沈肩墜肘、含胸抜背等)劲が同時に発生⇒丹田や中心軸を基準の上下、左右をはじめとした色々な方向への劲を同時に発生させることで、相手には読み取れない力となるような~という推測が出来るようになった今日この頃です…♪
★中国太極拳サイトでの情報
肢体放松,既可順着地心引力向下松、也可順着地面反作用力(床反力)向上松、还能在这上下両力的総合作用下向周囲各个方向松。在所有方向的放松之中、向下松是最基本的、向下放松重在一个“放”字。像把肩上、背上、手上、腰胯上的重物放到地下。順地心引力向下放。把骨架放順放正、皮肉像晾在衣架上的衣服似的挂在骨架上自然垂墜。真正放松到脚下了。放下的部位就有沈甸甸的感覚、就能感受到自身的重量。向下放松、体内意気就像水中泥沙向下沈、因此也叫松沈、或簡称“沈”。身体愈多部位放松、放到地面的身体重量就愈多、气也愈下沈于脚底。気愈沈脚底則重心也随之到脚底、反弹力亦随之増加、与地心吸引力更為相合。
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体幹~四肢と腹圧。。。
http://takeichi3.exblog.jp/32335817/
2021-06-26T23:43:00+09:00
2021-06-28T05:40:45+09:00
2021-06-26T23:43:38+09:00
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太極拳
フィットネス、今日はマーシャル系のプログラムに参加。他の参加者の背中を見ながら、「体幹(腹圧)訓練が出来ていないから、手足がバラバラ~」と、読み取れる(?)ようになっていました。
★体幹には「力を伝える」という役割があります。例えば、体幹=胴体の諸筋肉、特に腹筋群、背筋群、そして肩・肩甲骨周辺をコントロールする大胸筋・広背筋・僧帽筋、股関節をコントロールする大殿筋・中殿筋、腸腰筋などの"体幹筋"の筋力が弱いと、体幹が歪んでしまい力を伝えることができません。
★体幹トレーニング⇒胴体のトレーニング。腹筋トレーニングではありません⇒胴体をトレーニングするとはどういうことか。例えばクレーン車やショベルカーなどのアームが自由に動かせるのは、本体がどっしりと安定しているからです。そして人間や動物に言い換えると、クレーン車の本体が胴体=体幹にあたります。この胴体=体幹が安定しているからこそ、クレーン車のアームにあたる四肢=手脚を自由自在にコントロールできるのです。しかし人間が運動する時はクレーン車のように常に静止しているわけではありません。体幹トレーニングとは「動きの中で安定した体幹を維持するためのトレーニング」なのです。 激しい動きの中でも体幹の安定を維持できれば動きにムダがなくなりスピード、パワーも向上します。
★太極拳放松の主要ポイントは背中。広背筋が放松していなければ、手腕も放松しません。重心移動(定式からの変化等)に際して、都度、先ずは虚領頂頸&広背筋の放松を行いながら動くように~を実践していたら⇒杭州で開催された名家講堂に参加した時、中国人参加者たちから「有劲儿」という言葉がもらえました。
★人体で最も広い面積の筋肉~広背筋⇒脊柱と骨盤後部から上腕骨を繋ぐ筋肉で、肩甲上腕関節において、上腕を内旋、内転、伸展させる筋肉。又、体幹を作る筋肉としても重要⇒広背筋がきちんと機能していれば骨格ポジションも定位置であり他の筋肉も良好となります。広背筋を放松させると、腰部の弓(外側への張り出し⇒反っていない)&手腕への劲伝達(節節貫穿)が出現します。広背筋が緊張していると、腰の力が腕へと伝達されません。
★発気にも重要な役割を担っているという広背筋の、その他の働き…身体を動かす時に大きな役割となる腹圧は、体幹の安定に大きく役立ちます。その腹圧にも影響を与えています。人体は基本的に骨格によって支えられていますが、胃や腸などの内臓が入っているいわゆるお腹の部分に関しては、骨格で守られてはいません。それでも中の内臓が潰されずに活動できるのは腹圧のお陰。内臓(他にも神経や血管もですが)は腹膜と呼ばれるお腹の袋の中に入っています。そして中の内臓がきちんと働けるスペースを作るために、その袋を膨らませているのが腹圧というわけです。さらに、腹圧によって膨らんだ腹膜を腹筋や背筋で囲むことによって私たちは身体を支えているのです。
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太極拳って?。。。
http://takeichi3.exblog.jp/32271586/
2021-05-10T21:52:00+09:00
2021-05-11T06:04:38+09:00
2021-05-10T21:52:37+09:00
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太極拳
去年の自粛最終日に記載していた「太極拳って何だろう?」…一年を経て、解釈の仕方に変化がありました。皆さんは、どうでしょう?
“拳”は抽象的に中国伝統武術を示す言葉です。現在、“拳”は健康と武術的攻防の二つの面を所有しています。過去においては武術的攻防を第一としていました。
中国伝統武術の種類は多く、その数は数百から千に及びます。それらに付けられ名称は、★動物から⇒黒虎拳、蛇拳、鴨拳。★歴史上人物⇒大祖拳、燕青拳。★動きの特徴⇒戳拳、地趟拳、酔拳。
では、太極拳は?⇒中国道教の教え“太極”からきています。
何が“太極”か?⇒“太極は陰陽の母”、中国伝統道教思想哲学は、この世の中の全ては陰陽によって組成されていると考え、その二つは必ず協調していなければならず、お互いが滞ることなく求め合うことによって宇宙は進化、発展をしていると考えています。
“太極”という名を冠せられた“拳”は、「協調を捜し求める」という拳理の下において、その練習の中から、自分自身の内側の感覚を通して「協調」を体得していく“拳”です。そして、実際の戦いにおいては、対戦者と協調することによって相手を制して勝利を勝ち取っていく“拳”でもあります。この思想は、「人と自然との協調」、「人と天(神)との協調」にもあてはめることが出来るものとなっていきます。
太極拳学習に必要なのは、根気と良い老師。有名な老師ということではなく、太極拳の拳理を理解して研鑽を積んでいる老師を指します。太極拳は“知の拳”なので、拳理を学ばずに外見だけの学習ばかりしていると上達が難しくなってしまいます。
上達を目指す為の太極拳練習には5つの段階があります。
①学拳:現在、数多くの套路が存在していますが、一つずつを確実に取得する。
②修拳:一つの套路の動作を覚えた後、老師から一つ一つの動作を正確なものに修正してもらいながら規定の要求通りにしていきます。現在、多くの人たちが軽視しやすい点ですが、動作を覚えた後には、自分自身で深めていかねばなりません。動作を一通り覚えただけで、直ぐに新しい套路へと移行してしまうと癖がついたままになり、劲も理解しにくくなってしまいます⇒“学拳容易改拳難=拳を覚えるのは簡単でも改善するのは難しい=悪い癖がついてから直すのは大変”は、このことを指しています。
③練拳:前の二つを基に、一つの套路の動作要求を正しく把握した上で、“功夫不是教出来的而是练出来的=功夫は老師の教えの中からではなく自分自身の練習の中から現れてくる”、“拳打万遍自然精=多く練習すれば自然に習熟してくる”を実践します。
④内外合一:「手本を真似てヘチマの絵を描く」というのは太極拳初心者が行う学習方法です。そこから上を目指すには、内外合一することによって生じる劲を求めなければなりません。自分自身の練拳を通して呼吸と動作が一致してくるようになり、劲を感じ取れるようになって初めて中級レベルになります。この段階では、動作の中の開合を把握し伸縮・起落と呼吸を合わせることによって丹田を通して腰からの発気が身体の隅々まで行きわたるようになります。
⑤神明:意識のレベルは神と同じ高さとなります。その拳の動きは大きく伸びやかで美しいというだけではなく、劲の流れも呼吸も滞ることなく協調して一気呵成となり、見ている人たちには、「春風にそよぐ柳の枝」や「流れる雲」を連想させます。
以上の5段階の分解は曖昧なものですし、表れを感じるまでに費やす時間も人によって異なります。焦らずにユックリと時間をかけて取得していくというのが理想的な太極拳学習の方法でもあります。
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手指の効用色々。。。
http://takeichi3.exblog.jp/32267101/
2021-05-07T23:08:00+09:00
2021-05-08T03:59:47+09:00
2021-05-07T23:08:54+09:00
takeichi-3
太極拳
2009年、北京で宗維潔老師に八卦掌を習い始めた頃…今度、老師の70歳を過ぎた老師(王世祥老師)のところに連れて行ってくれることになりましたが、「行ってもね、木の周りを歩かされるだけ。で、それなりになった時に二つくらいアドバイスをもらって、また歩くのね。功夫=時間。上達するかしないかは自分にかかっているの。それが武術本来の練習方法」…日常的に、この手の言葉を沢山浴びせてもらっていたので、焦らず、マイペースで続けてこられたのかなぁ~☺️
で、手の小指の運用。習慣化するに従って身体への影響も色々と変化してくるのが不思議で色々と調べているのですが…今日見つけたのは⇒松小手指不但有養生、保健神奇之效、対太極拳修練也很重要。有很多拳友為松肩垂肘難求而苦悩。我推荐小指松肩、垂肘法。只要経常保持双手小指放松、肩自然放松、肘自然下垂。凡有从前向后、向下的拳勢、松小指、松肩、垂肘,手臂自然下垂或后捋。
練太極拳時、 五指功用不同、 大拇指(親指)主自家重心;食指(人差指)不能著力, 主軽扶套路路線;中指主中正;無名指(薬指)引領向前的動作;而小手指在練拳行功中起著挙足軽重的作用。練拳松小指、 推手松小指、技撃同様要松小指、 小指在太極拳中無所不在、。太極拳修練要求从脚到手放松九大関節、 松小指有益於放松九大関節、 有利於松肩垂肘、 有助於放松両踵和両腕。経常松小指対臓腑通暢、上肢下肢的経絡通順、気血松暢不瘀阻和緩解便秘也有一定的益処、対保健、養生起到十分重要的作用。
★場所を選ばず何処でも出来る、簡単な動きで手部のツボを刺激して体調を整える…
★指にあるツボなど…
親指:少商(しょうしょう)⇒親指爪の生え際外側。の角から2mm位の斜め下手太陰肺経(肺、喉、鼻などの呼吸器を調整する経絡)⇒喉の痛み、頭痛、発熱、咳・喘息、鼻疾患、肩凝り
人差指:商陽(しょうよう)⇒人差指爪の生え際(親指側)の角から2mm位の斜め下。手陽明大腸経(歯、食道、腸などの消化器官を調整する経絡)⇒耳鳴、歯痛、喉・顎の腫痛、肩や背の痛み、胃・十二指腸潰瘍、胃弱、歯痛。
中指:中衝(ちゅうしょう)⇒中指爪の生え際(人差指側)の角から2mm位の斜め下。手厥陰心包経(心臓に関連し、冠動脈を調整する経脈)⇒眠気覚まし、心絞痛、頭痛、ショック、耳鳴。
薬指:関衝(かんしょう)⇒薬指爪の生え際(小指側)の角から2mm位の斜め下。手少陽三焦経(ホルモンやエネルギーに関連があり)⇒頭痛、目翳、目充血、耳鳴聾、咽喉腫痛、肩や上肢がだるくて痛い、三焦の邪熱、吐き気⇒普段は刺激しない。
小指①:少衝(しょうしょう)⇒小指爪の生え際(薬指側)の角から2mm位の斜め下。手少陰心経(血液循環、心臓、目の疲れに効果)⇒心痛、心悸、ストレス、イライラ、不眠。
小指②:少沢(しょうたく)⇒小指爪の生え際(外側)の角から2mm位の斜め下。小腸経(栄養の吸収ち体液の調整に関連する経絡)⇒頭痛、目翳、耳聾、咽喉痛、鼻血。
八邪(はちじゃ)⇒指の股の上方。
十宣(じっせん)⇒十指の先、爪甲より2mm位のところ。
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陳家溝太極拳。。。
http://takeichi3.exblog.jp/32246484/
2021-04-23T23:12:00+09:00
2021-04-23T23:12:07+09:00
2021-04-23T23:12:07+09:00
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太極拳
2009年に、少林寺、陳家溝、洛陽(龍門石窟)、平遥に行っています…その時の陳家溝の感想⇒「陳式太極拳発祥の地。とはいえ、ハッキリ言ってド田舎です。“陳氏太極拳祖祠”という記念館があるくらいで、他には特別なものはなく」…な状態でしたが、現在は洗練されてきているようです。
2007年、北京体育大学滞在中、中国人学生に、「これから、陳家溝から来ている知り合いの老師に会いに行くけど、一緒に行く?」と誘われて、老師が滞在しているというホテルへ…到着した時には、太極拳を学んでいる多くの他大学の学生たちがいて、質疑応答~有意義な話を聞くことが出来ました。
唯一の日本人だったこともあり、私の質問にも答えてくれました⇒「伝統拳を学んでいる人、特に初心者が陳式を始める場合、身体を歪めながら動いてしまいがちですが、初めに立身中正とか基本的な要求を教えなくても問題にはならないのですか?」
老師の答え⇒「初心者は、本来なら丹田で動かなければならないところを老師の動きを見よう見真似して、肩関節を回して動こうとするから歪んでしまう。でも、長い間の練習を積み重ねることによって、自分自身の中から自然に正しい動きの感覚が生じてくるので徐々に改善されてくる。規定拳の場合は、最初に形があって、鍛錬を重ねることによって中味が生じてくる。追求の方法が違うだけで、どちらも到達点は同じ。武術であれば楊式であれ呉式であれ陳式であれ、始めのうちは違うと思われるものでも最終的には一つのところに辿りつくはず。その為には、もちろん鍛錬を続けることが必要不可欠になる」
北京体育大学武術班学生の質問⇒「どういう練習をしたら自然に疲れずに動けるようになりますか?」
老師の答え⇒「ご飯を食べる時、例え一時間箸を使っていても、“手が疲れた!”なんて感じはしないだろう。それと同じ。何回も繰り返すことによって自然になっていく。硬い気持ち(何がなんでも~という一途な気持ち)での練習は良くない。生活全般を楽しむ余裕を持つ事も必要」
そして、実践⇒相手が攻撃をしてきた時に、自分自身の身体を強張らせると相手の力をモロに受けてしまう。放松していれば~例えば風に逆らわない柳の枝ような柔軟さを備えていれば、相手をかわした後、瞬時に反撃が出来る。攻撃する時には、“これから殴るぞ!”と力むと相手に見透かされてしまうし、力が発揮できないので要注意~な感じで、次から次へと太極拳の要語を交えながらの武術談義に興じた2時間でした。
老師自身が定義した太極拳の段位。
1.太極操(中味が無くて形だけのもの)
2.太極拳熟(理解が伴ってくる)
3.太極功夫(用法が伴ってくる)
4.太極文化(生活の中に太極拳が浸透していく)
5.太極拳精神(自分自身の心がユッタリとして寛いだものになる)
6.太極道(神仙の境地=宇宙が入ってくる)
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太極拳発展異聞…顧留馨。。。
http://takeichi3.exblog.jp/32234908/
2021-04-15T23:13:00+09:00
2021-04-15T23:13:04+09:00
2021-04-15T23:13:04+09:00
takeichi-3
太極拳
本来は、非常に把握し難かった太極拳法。文化大革命期。「破四旧」と見做されて練拳禁止となった太極拳を、「人々の健康に役立つ運動」と~毛沢東への口添えを江青に頼んだと言われている顧留馨(父の影響で、幼い頃から詩文、武術に親しんでいたので文武双修~宮蔭軒、劉震南、陳微明、武滙川、徐致一、呉鉴泉、陳発科、林済群、孫禄堂等の高手に各種武術を学ぶ~楊式と陳式に造詣が深い)の楊式太極拳。
★弟子による当時の様子&太極拳論。
それに応えた江青は、毛沢東に進言。1952年6月に行われた中華全国体育総会第二回代表大会で、「体育運動の発展、人民体質の増強」という毛沢東によるプロパガンダに「体操、球類、ジョギング、山登り、水泳、太極拳」という具体的な言葉~絶対権力者の提案は即座に実行に移され、全中国で太極拳推広運動が繰り広げられたたのだが、指導者が不足していた。
止む無く、高速培養~三カ月単位で指導者養成。指導を受けた者は、即、地方に赴いて指導~地方では、三カ月~六カ月学んだ者が指導者に~というような感じ。太極拳をこなす人は日を追うごとに増えていったが、本来の太極拳規律などは薄まり、外形重視的なものになってしまった。
「山には形がある。水には形が無い。太極拳は水の如し」「少林拳は有形の拳、太極拳は無形の拳。少林拳は有力な拳、太極拳は無力な拳」というように、他の拳とは明確に区別が出来る。
太極拳は、三つの形態(段階)に分けられる⇒水体、固体(氷体)、気体。初心者は、固体の状態から練習を始める。氷のように正しい(堅固)型・力を学ぶ⇒練習を積み重ねるうちに、氷は解けて液体に⇒この液体は、自由自在~氷に戻ることもできる⇒剛柔并済⇒剛柔同体。
更に練習を積み重ねると、液体は気体へと変化していく⇒「空」。この「空」は、無ではなく「万有」。推手練習が追及しているのは「空」。「氷」から始め⇒「液体=柔らかく流動」となり⇒「空=極松」へと演化していく。
★1956年。簡化二十四式太極拳の公開。武術家ではなく、広く、一般の人々に向け。日々の生活の中に太極拳を取りいれることで、健康体質へと改善~が期待された。この革新的な発想は、太極拳が世界規模で愛好者を増やしていくきっかけとなる。
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中国サイト…解剖学的太極拳&筋膜。。。
http://takeichi3.exblog.jp/32189630/
2021-03-15T22:18:00+09:00
2021-03-16T07:13:56+09:00
2021-03-15T22:18:49+09:00
takeichi-3
太極拳
2020年に中国の養生系ネットに掲載されていた、解剖学的見地からの「太极拳运动的筋膜解剖学例证」…今後、同じ系統の文章が、太極拳サイトにも増えてくるような気がします。時間がなくて、訳せませんが…情報が入る都度、少しずつ訳していこうと思います。
当把太极拳运动引入到筋膜学这个全新领域的时候,我们就会惊奇地发现太极拳运动要求的慢、松以及练习要领等基本特征都可以得到合理的解释。
太极拳“慢”的筋膜解剖学特征
慢练是太极拳区别于其它传统武术拳种的最主要特征。陈鑫提出由起至止,须慢慢运行,能慢则尽管慢;杨澄甫也说“愈慢愈好”。太极拳为什么要慢练?慢练的目的和作用是什么?要回答这些问题,必须了解筋膜的特征。前文介绍:筋膜中存在着大量的神经末梢和本体感受器,能够时刻感受身体运动、位置的变化。太极拳慢练的最主要作用是通过筋膜中的丰富的神经末梢和感受器太极拳慢练的最主要作用是通过筋膜中的丰富的神经末梢和感受器感知运动器官的空间位置,主动调整全身筋膜的张拉结构,保证肢体在虚、实变化中保持动态平衡,即立身中正。
太极拳锻练的是筋膜,只能在慢中找“感觉”,这种感觉来源于关节周围筋膜中的本体感受器。只有人体骨骼处在合理的位置上,关节活动才能顺畅,所谓“一动无有不动,一静无有不静”正是太极拳在慢练过程中身体筋膜网感知位置变化的整体感觉。能够感知这种变化并且控制这种变化,才是太极拳慢练的根本目的。
换句话说,慢练是唤起身体意识的锻炼方法。只有慢练,身体意识才能表现为筋膜意识,即在静态或者动态中感受身体筋膜网调整骨骼结构的能力,“连绵不断,滔滔不绝”的练功体验也证实太极拳不能快练。与常见的健身运动方式瑜伽以及其他拉伸运动不同,瑜伽是通过关节结构变化锻炼筋膜,而太极拳则是通过筋膜感知体位,进而主动调整关节结构使其达到合理状态,这或许才是太极拳需要“体悟”的真正原因吧。
学习太极拳时,教练时常会提醒学员“放松”。可是如何放松,教练大多解释不清,唯一明白的就是“不要用力”。可不用力又怎么做动作呢?我们知道,太极拳是按照太极阴阳观来指导其运动规律的,对立统一是太极拳运动的基本原则。所以,解决这一问题的关键,恰恰是教练忽略了“紧”。只有紧才能松,要想松必须紧,松离不开紧,紧伴随着松。也就是说,只有明白紧什么,才能真真切切体悟到松什么。
太极拳运动中,肌肉与筋膜就是对立统一的一个整体,所谓的“松”是肌肉要放松,所谓的“紧”是筋膜要紧(张力)。只有筋膜适度紧张,筋膜网就能发挥“支架”作用,肌肉才能彻底放松,关节才能对拉拔长,肢体运动才能轻灵圆活。如果肌肉紧张(收缩),肌间膜、肌外膜、肌肉两端的肌腱就会依次把力量向外传递,与肌腱相连的包绕关节的韧带也被拉伸,关节的间隙就会变小,其灵活性也会受阻,肢体运动就会僵硬。
另外,松和紧是相对的,不是绝对的,松过了就是懈,紧过了就会崩。如果干线筋膜适度紧张,支线筋膜保持一定的张力,全身筋膜网的“张拉整体结构”就会保持一个适度的平衡,“悬浮”在这一结构中的肌肉、骨骼以及功能器官就有更多的运动自由度,练习者就会有“如站水中身悬空”、“满身轻利顶头悬”的身心感受。
所以,干线筋膜适度的紧(张力)才是打开太极拳神秘之门的金钥匙,头顶悬则是太极拳神秘之门的总机关。打开这个总机关。练习的就是太极拳,关闭这个总机关,练习的就是太极操。另外,太极拳文论中的“肉钩子”“骨升肉降”以及“沉”等专业术语与头顶悬所表述的都是同一个道理,是不同生活背景的人不同的表达方式。
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中国传统武术太极拳列入人类非遗名录。。。
http://takeichi3.exblog.jp/32059226/
2020-12-18T22:25:00+09:00
2020-12-19T05:26:20+09:00
2020-12-18T22:25:28+09:00
takeichi-3
太極拳
12月中旬になっても落葉していない銀杏の写真を中国の知人たちに送ったら~
「真好看!银杏树这样的树形状我第一次见哎!现在这年都零下的温度了!树叶都回归大地了!」
「你好!北京现在天气已经冬天了,树叶基本落光了,白天零度上下」
地壇公園の金老師⇒「希望你的腹式呼吸,可以活动自如,稳定下来。再下来,重点练习尾闾的动向变化,不好语音表述」
本当に、皆んなに会いたい~❤
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今日も~太極拳の健康効果。。。
http://takeichi3.exblog.jp/31494934/
2020-09-28T23:47:00+09:00
2020-09-28T23:47:30+09:00
2020-09-28T23:47:30+09:00
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太極拳
太極拳。健康、武術、競技~参加者によって目的は様々ですが、足腰を鍛える~だけではない太極拳の健康効果など。
柔軟(放松)状態での運動は、骨質、関節、人体の老化を防止~生命力を培うことが出来る。
高齢になると、骨が脆弱になったり(骨粗鬆症)、関節の可動域が狭くなったり、筋肉や靭帯の弾力性が衰えることで血管も脆くなる(栄養が行き届かない)などの問題が発生する。健康、強壮、不衰であるには、筋肉、骨、皮等に柔軟性があるかどうかが重要。
筋肉が硬くなって伸縮性が失われると、疲労物質が蓄積されやすくなる⇒血液によって運ばれ排泄される疲労物質~筋肉が萎縮(硬)してくると通り道が狭くなり、慢性的な筋肉疲労(肩凝りや腰痛)の原因となる。
筋肉の衰えによって姿勢が悪くなると、内臓が圧迫され、呼吸が浅くなったりで機能が低下⇒免疫力の低下にもつながる。
太極拳の動作~指、腕、型、腰、股関節等を活動させることで、筋肉や骨をストレッチしている。捻じり(回転)や屈伸、腹式呼吸を繰り返しながら行っている套路は、内臓器官にも同様の効果を与える。
骨粗鬆症も、筋力の衰えによる運動力の低下と共に加速⇒骨に付加(刺激)を与える運動が必要。
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太極拳って。。。
http://takeichi3.exblog.jp/31283866/
2020-07-17T23:45:00+09:00
2020-07-18T12:26:06+09:00
2020-07-17T23:45:44+09:00
takeichi-3
太極拳
で、中国版wikiによる太極拳概要。
太極拳は、国家級非物質文化遺産、中国伝統の儒教、道教哲学の中の太極、陰陽弁証理念を核心とした思想、集顧養性情、強身健体、技撃対抗等の多種効能を一体、結合させたレベルの高い人体文化。易学の陰陽五行の変化、中医経絡学、古代導引術と吐納術より形成されている一種の内外兼修、柔和、緩慢、軽霊、剛柔相済な中国伝統拳術。その運動(修練)形式は、意、気、形、神の鍛錬。これは、人体生理と心理の要求に適っている。
1949年以降、国家体委により、強身健体的体操運動、表演、体育競技用として統一改変されたタイプが現れ始め。中国改革開放後、本来の様相を残しつつ、競技用、体操的運動、推手と変遷。
伝統太極拳の門派は多く、代表的なのは、陳式、楊式、武式、呉式、孫式、和式等。各派それぞれに伝承、相互に交流しながら発展。各派独自の特徴がある。太極拳の歴史は比較的浅いが愛好者は多く、中国武術の中でも生命力が強い拳種。
起源については、陳王廷により創られ、陳卜善に研鑽され、村の中で受け継がれていた拳を明朝末年に陳氏第九世陳王廷が、祖伝拳術に導引、吐納術、中医経絡学などを融合させた新しい内功拳種を創編。陰陽転換を意味する太極を拳名に。陳氏十四世陳長興が河北永年人楊露禅に伝え、陳氏太極拳は、楊、武、呉、孫等に演化。
もう一つの起源。張三豊により創建された武当派による内家拳が創始説も。太極拳は内家拳の始まり。張三豊が祖師。自然帰属な性質。太極拳、八卦拳、形意拳、五行拳、混元拳、玄武棍等は道教経書中の精華。張三豊拳法が重点をおいているのは、内功と陰陽変換、求意、気、力的協調統一、動作沈穏、姿勢含蓄、劲力渾厚、神意悠然。道教の「三宝修煉(煉精化気、煉気化神、煉神還虚)、内以養生。
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2006年、北京で楊式~崔仲三老師&宗維潔老師。。。
http://takeichi3.exblog.jp/31250925/
2020-06-29T23:45:00+09:00
2020-06-30T08:45:06+09:00
2020-06-29T23:45:02+09:00
takeichi-3
太極拳
★ブログ内で資料探ししていたら、2006年に北京で開催された崔仲三老師による楊式講習会に参加した時の様子が…
連綿不断⇒リズムで表現すると、ta.ta.ta.ta.ta...が理想で、ta.ta.ta~ta.ta...とはならない。連綿(=連続):動作に連環性がある~身体への要求。不断:意識を途切れさせない不停~精神への要求。
予備式での要求:頭は上から吊り上げられているような感じに。目線は遠く平ら、口はやや緩め、首・肩の力は抜く。脇下には空洞を作り、腕は肘を頂点としたユルヤかな弧が描かれている。胸は含ませる様に、お腹は収め、股関節を緩め、腰は円筒となる。膝・足首の関節も緩んでいる。
関節について:4個の大関節(両肩と両股関節)は、いつでもズレることなく、長方形になっている。8個の小関節(肘、手首、膝、足首)は緩んでいなければならない。
単鞭:前の手と後ろの手は互いに張り合っている。後ろの手は、前足の力が作用している。前の手は、後ろ足の力が作用している。
「たゆまずに変化していく力点を表現するように=見えるように」が重点となった練習。
何故、緊張がいけないのか?⇒手首が緊張している時、相手はその部分に少し負荷をかけただけで、身体を引き倒せる。肩が緊張している時、相手に簡単に持ち上げられて崩されてしまう。
★同時期、北京体育大学では、宗維潔老師から規定楊式を学んでいて…
基本練習の提腿の時、蹴る対象は何処にあるのか?~例えば“正提腿”⇒私は、“額”と答えたのですが、正解は“額のず~っと、後ろ”。内側の意識を外へ向かう意識に繋げていくことも必要⇒相手と自分が接触している場所を感じながらも、推していく意識はより遠くを目的地としなければいけない。
老師が指導してくれる時間内だけの練習では足りない。間違いを指摘されたところにこだわりを持ち、“老師の要求した動作が出来るようになるには、身体をどう使ったらいいのか?”を自分自身で考え、次の授業時間へと繋げていかなければ上達しない⇒客観的な練習と、主観的な練習を繰り返す。
ここ最近の要求で多くなっているのは、経過動作。定式から定式に移行する時、何の意識も持たずに動くのは“×”。絶えず相手と接触している緊張感が必要。その上、用法が明確に表現出来ていないと、即、注意が飛んできます。“太極拳十要”が満たされていると、繋ぎ動作の中にも自然な形で用法が現れてくるのです。
ようやく、終わりが見えてきた規定楊式太極拳。繋ぎ動作へ移行する部分での“放松”と“脱力”の違いを、多々、指摘されています。
極めつけは、“ダオジェンゴン”。脚を後ろに出す時や虚歩になる時、kuaを緩めようとすると脱力しがち⇒どんな時であろうとも“虚霊頂ケイ”と“松腰円襠”は完成していなければならない(動作の始まりから終わりで、変化があってはならない)=上下、前後、左右、どの方向にも均一に力が働いている⇒安定した体勢を取ることで、押す力と引く力のバランスが保たれ、より力を発揮出来る。
身体全体が、丸いボールを膨らませている空気と同じ状態になるように、という要求。一つが出来ると一つを忘れているという、さながら、歪んだボール状態が続いています。
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太極拳って???
http://takeichi3.exblog.jp/31210315/
2020-05-31T23:51:00+09:00
2020-06-03T13:07:30+09:00
2020-05-31T23:51:22+09:00
takeichi-3
太極拳
明日から6月。徐々にスポーツ系復活。4月初旬から、自分なりに日々鍛錬を行っていましたが、以前と比べて、動きやすい身体になったor体力が落ちている~ようやく確認できます。
2007年に中国武術サイトで見つけた「初心者向太極拳説明」を訳していますが、下記を実現するには拳理の理解が欠かせません。
「太極拳って何だろう?」
“拳”は抽象的に中国伝統武術を示す言葉です。現在、“拳”は健康と武術的攻防の二つの面を所有しています。過去においては武術的攻防を第一としていました。
中国伝統武術の種類は多く、その数は数百から千に及びます。それらに付けられ名称は、★動物から⇒黒虎拳、蛇拳、鴨拳。★歴史上人物⇒大祖拳、燕青拳。★動きの特徴⇒戳拳、地趟拳、酔拳。
では、太極拳は?⇒中国道教の教え“太極”からきています。
何が“太極”か?⇒“太極は陰陽の母”、中国伝統道教思想哲学は、この世の中の全ては陰陽によって組成されていると考え、その二つは必ず協調していなければならず、お互いが滞ることなく求め合うことによって宇宙は進化、発展をしていると考えています。
“太極”という名を冠せられた“拳”は、「協調を捜し求める」という拳理の下において、その練習の中から、自分自身の内側の感覚を通して「協調」を体得していく“拳”です。そして、実際の戦いにおいては、対戦者と協調することによって相手を制して勝利を勝ち取っていく“拳”でもあります。この思想は、「人と自然との協調」、「人と天(神)との協調」にもあてはめることが出来るものとなっていきます。
太極拳学習に必要なのは、根気と良い老師。有名な老師ということではなく、太極拳の拳理を理解して研鑽を積んでいる老師を指します。太極拳は“知の拳”なので、拳理を学ばずに外見だけの学習ばかりしていると上達が難しくなってしまいます。
上達を目指す為の太極拳練習には5つの段階があります。
①学拳:現在、数多くの套路が存在していますが、一つずつを確実に取得する。
②修拳:一つの套路の動作を覚えた後、老師から一つ一つの動作を正確なものに修正してもらいながら規定の要求通りにしていきます。現在、多くの人たちが軽視しやすい点ですが、動作を覚えた後には、自分自身で深めていかねばなりません。動作を一通り覚えただけで、直ぐに新しい套路へと移行してしまうと癖がついたままになり、劲も理解しにくくなってしまいます⇒“学拳容易改拳難=拳を覚えるのは簡単でも改善するのは難しい=悪い癖がついてから直すのは大変”は、このことを指しています。
③練拳:前の二つを基に、一つの套路の動作要求を正しく把握した上で、“功夫不是教出来的而是练出来的=功夫は老師の教えの中からではなく自分自身の練習の中から現れてくる”、“拳打万遍自然精=多く練習すれば自然に習熟してくる”を実践します。
④内外合一:「手本を真似てヘチマの絵を描く」というのは太極拳初心者が行う学習方法です。そこから上を目指すには、内外合一することによって生じる劲を求めなければなりません。自分自身の練拳を通して呼吸と動作が一致してくるようになり、劲を感じ取れるようになって初めて中級レベルになります。この段階では、動作の中の開合を把握し伸縮・起落と呼吸を合わせることによって丹田を通して腰からの発気が身体の隅々まで行きわたるようになります。
⑤神明:意識のレベルは神と同じ高さとなります。その拳の動きは大きく伸びやかで美しいというだけではなく、劲の流れも呼吸も滞ることなく協調して一気呵成となり、見ている人たちには、「春風にそよぐ柳の枝」や「流れる雲」を連想させます。
以上の5段階の分解は曖昧なものですし、表れを感じるまでに費やす時間も人によって異なります。焦らずにユックリと時間をかけて取得していくというのが理想的な太極拳学習の方法でもあります。
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簡化二十四式太極拳映像、初期~色々。。。
http://takeichi3.exblog.jp/31190093/
2020-05-17T23:59:00+09:00
2020-05-18T00:01:24+09:00
2020-05-18T00:01:24+09:00
takeichi-3
太極拳
伝統拳が主流だった時代。この新しい、健康運動を目的とした套路は、各門派からは冷ややかな目で見られていたので、適任者を探すのにはかなり難航していた。
楊式の舒展な風格と動作規範に精通している。視聴者を納得させる功夫がある。門派の体面に拘らずに引き受けてくれる人物~呉式の趙鉄庵に学び、北京にやって来た陳発科の入室弟子となり、後に「弟子というよりは、互いに切磋琢磨できる相手」と彼を称賛した楊禹廷(呉式)の弟子となった李经梧の功夫は偉大で、初心者向きの映像制作に関わることで面子が失われることが懸念される中、中国伝統文化に関する大事業への貢献になると、熱心に取り組んだ。
★私が太極拳を学び始めた頃に多く見かけた映像は、高佳敏&陳思担。
初期の太極拳書籍による太極拳基本要領。
静⇒頭脳が静。心は丹田に定まり全身を見通している。動中求静。心不静=動易乱。
松⇒関節松沈による含胸抜背、沈肩墜肱、松腰落股となる。関節不松=柔劲不来。
穏⇒重心安定により実現。虚領頂頸、立身中正、虚実分明、気沈丹田が主要素。
均⇒呼吸は細く長く。開合、虚実、起落、転旋等、動作の速度を導く。
緩⇒速度は緩慢(ユックリ)を求める。緩慢≠停滞。劲を探り求める手段。
合⇒全身協調=意による動作の一致。内三合+外三合=六合。
連⇒綿綿不断、節節貫穿、一気呵成。運動慣性利用で体力消耗を防ぐ。停滞は体力消耗する。
★高佳敏の後、は、呉阿敏でしょうか。
★以降は、邱慧芳⇒難度動作太極拳での優勝者。
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身体にイイこと~甩手(シュワイショウ)とか。。。
http://takeichi3.exblog.jp/31127737/
2020-04-05T23:52:00+09:00
2020-04-06T14:54:34+09:00
2020-04-05T23:52:19+09:00
takeichi-3
太極拳
週末の自粛二回目~外出は一度。先月より通い始めた近所の銭湯でストレス発散。30年以上、銭湯を利用したことはなかったのですが、サウナ、ジェットバス、薬湯、水風呂と設備が豊富になっていることを知って、週一、二のペースで通っています。利用者、少ないですし。。。
《銭湯効果》
湯温40~42度で保たれた銭湯に入った後は、いつまでも手足がポカポカ~体温が1度上がると免疫力は5~6倍UPすると言われています。これは、熱を与えることで増加するヒートショックプロテイン(疲労やストレスで、傷んだ細胞を修復する働きを持つタンパク質)のお陰。入浴により体温が38度に高まると免疫細胞の働きが強化され、疲労回復、老化防止、低体温症を改善。 代謝がアップ、ダイエットや美肌づくりにも最適です。
ジェットバスの気泡は破裂するときに超音波を発生させます。超音波にはマッサージ効果があるので、大量の気泡が肌にあたって破裂することで、高いマッサージ効果を得られます。また、ジェットバスが生み出す激しい気泡や水流は、フラッター効果と呼ばれる振動を生み出し血流を促します。認知症の予防・改善に役立つともいわれています。
温浴と水風呂を交互に行う入浴法⇒温冷交代浴。温浴は副交感神経、冷浴は交感神経をそれぞれ刺激するため、交互に行うことで自律神経の切り替えのバランスが整うと考えられています。 又、温冷刺激により、末梢血管が開き、筋肉痛を引き起こす疲労物質の乳酸などが体外に排泄されやすくなるので、疲労予防や疲労回復効果があります。
★外出できずに運動不足気味な時、室内で簡単にできる健康法といえば~甩手(シュワイショウ)でしょうか。
2017年、台湾に行った時~公園の朝活動以外、街を歩く人、商店の人等が腕を振っていて~生活に密着している感じがありました。
上の動画は、スクワットも加えていますが、腕の動作だけでも十分に効果が得られます。
甩手は香港生まれ。古代の「達磨易筋経」を基とした強身運動。
★要領
両脚は肩幅に開いて自然に立つ。目線は前方向。心静~とはいえ、テレビを見ながら、お喋りをしながらでも大丈夫です。
両腕は同時に前後同じ方向に甩。後ろ方向に向かう時には少し力を加え~前方向に向かう時には力は使わない⇒反動を利用。腕が前に向かう時には、重心は爪先寄りに。腕が後ろに向かう時には、重心は踵寄りに。脚部関節も腕の動きに自然に応じた弾力により微屈伸。
手部には人体各臓器に影響を与えるツボがあるので、甩手運動により各ツボが刺激されて、臓腑機能を調整する⇒手三陰経:手太陰肺経、手少陰心経、手厥陰心包経の気血循環を促す=経絡の通りをよくする⇒心肺の健康に有益。手は、軽く握ったり、開いたりをリズミカルに繰り返すと、血液を心臓に送り戻すポンプ効果が。
足裏にある湧泉&足部にある臓器投影区もマッサージ。湧泉ツボは足少陰経が始まる処~足部の重心移動に注意して行えば、臓腑機能を強化&免疫機能を高めるので、疾病の予防&回復が可能。
肩関節と腰腿関節の活動&手腕の振動⇒筋骨と関節を活性化させる。
★こちらは、「達磨易筋甩手功」
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