北京で太極拳

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カテゴリ:太極拳理論( 340 )

今日も復刻版。。。太極拳の身法/軽灵(力むことなく自在に動く)

f0007580_23454477.gif今日は、2013年に翻訳した内容。。。
太極拳秘境のDVDが発売になる前、李秉慈老師&崔仲三老師から、
「今度、新しい、太極拳の資料作りに協力しているんだ」
と聞いていたので、You-Tubeで映像を見つけたら嬉しくなって~
各パートを立て続けに訳していました。



以前、太極拳を学んでいる時、老師が「太極拳は軽灵沈穏でなければ」と言っていました。
長い間、理解できずにいたけど、練習するにつれて少しずつ体得できるようになっていきました。
軽灵は松弛柔和~沈穏は下半身の安定(実がある)と気沈丹田(内練)。
これらは、太極拳の練習に際して、重要な身法への要求です。

太極拳を練習するに当たっては、身型を正しくしなけらばならない。身型が正しくなれば、内劲が生じてこない。

太極拳の特徴でもある軽灵は、どのように身法から生産されるのか。。。

簡単に説明すると、、、
運動体系(太極拳理論)を基礎としての練習を続け~それが体現できるようになり~誤差が少なくなってくると動作(外)と内部が協調一致し始め~拙力(筋肉を緊張させるような力)を使わなくなり⇒軽灵(力むことなく自由自在)な動作となる。

太極拳初心者の動作が軽灵でないのは何故か?
動作規格を正しく覚えていないので、拙力が出てしまう=軽灵とはなれない。
練習を積み重ねて習熟するにしたがって、徐々に誤差が縮小する⇒内気の流量が増えてくる⇒流量がある程度のレベルに達すると、質が変化してくる⇒内気が引き出されてくる⇒内気が体全体を貫通⇒内から外へと力が貫通するようになる。

「以意行気、以気運身」が可能となる。
「内気不動、外形寂然不動(何の動きもない)~内気一動、外形随気(気に随って)而動」
随着気動=(自然に)軽灵となる。

軽(灵)であっても浮(漂)ではない⇒ある人の動作を見た時、軽松であっても上辺ばかりで実(下半身の安定)が無かったりする。

「軽而不浮、沈而不僵(硬)」
運動規律(一動全動、節節貫穿、一気貫通)を遵守した練習(動作)によって、軽灵となる。

太極拳十三行功歌の中に、「立身中正転換易」とある。
人体は立体。立身⇒中軸線が必要⇒上下正しい垂直であれば、転換が軽灵となる。

姚継祖老師の譬えだが、人体は門扉と同じ。
昔の門扉は、上下に取り付けられた蝶番(軸)の回転で開閉していた⇒上は百会穴。下は湧泉穴。

門扉の建てつけが正しくない(垂直になっていない)と、転換も軽灵とならない⇒余計な力を使わなければならなくなる⇒だから、身体は立身中正が要求される。

軸は上下が一直線上になけらばならない。

王宗岳の太極拳論の中に「一動無有不動」とあるが、、、
どこかが動く~必ず全身各部位も動く~下から上まで、全身が協調して動作を行う。

武式太極拳では尾閭正中を身法としている。
これは、中正を基礎とした内功の鍛錬法。命門を後ろに撑(ボールや傘を開いたときのような~棚のある張り)して、下腹は上向きになるように~意気は下に沈み~足底へと至る。

体験~命門を撑⇒外に向かって。
試して~命門を撑~戻して~撑⇒これが下松(松沈)~松の時、意気(吐く)が足下に至るのを感じられる。

下松の時、両手は内合~上棚(peng)⇒上に向かう棚⇒下半身の安定を増加させる。
下半身が「実」という感じがします。

転換の時、門扉軸のように上下は一直線上に。
例えば弓歩で前に推しから、方向を変える~踵を軸として回転~こうすれば、整体(全身)的転換が出来る。

命門が後ろに張り出されていないと、推された時に堪えきれなくなる。
下に松沈すると、相手に抵抗する力が生じる。

どうして内功を練習しなければならないか。。。
内功=底盘(基礎)⇒基礎が安定強固⇒相手の力を受け止めて~転換させることも可能になる。

これは、尾閭正中が基本になっているのですね。
中正は外見的な要求、尾閭正中は内三合(精神、意念、気)が調整(協調=整体)されたことによる力。

立身中正によって、バランスを感じ取ることが出来るようになる。
推手の最中、自身の体が中正であれば、相手の力を聴くことができる。
手眼身法歩の中で身法は要となるものです。
by takeichi-3 | 2017-05-27 23:55 | 太極拳理論 | Comments(0)

太極拳の生活化。。。

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昨日探していた資料は、コレ。。。
北京留学中に会った、陳家溝から北京に講習の為に訪れた老師が、
独自に定義した太極拳の段位。

1.太極操(太極劲等が無く、動作を覚えているだけ)
2.太極拳熟(規範への理解が伴ってくる)
3.太極功夫(用法が伴ってくる)
4.太極文化(生活の中に太極拳が浸透していく)
5.太極拳精神(自分自身の心がユッタリとして寛いだものになる)
6.太極道(神仙の境地=宇宙が入ってくる)

で、、、
調べたかったのは、「太極拳生活化」の段階。

自分が指導している時、、、
「毎日の生活の中に取り込んで下さいね~」と言うと、「時間がなくて~」という返事が大半。

既に、3段階には至っていると思える皆さんなのに、、、
太極拳練習⇒時間を作って、動作を行わなければならないと思い込んでいるようですが、太極拳を生活化⇒日常行動の中に取り込むことができたら、特別に時間を割かなくても訓練可能~(^^)v

★私が実行しているのは、、、
・歩行時、両肩隅を松開して両股関節に落して~肩と股関節の平行&中正を意識して歩く。
・電車で立っている時、軽く爪先立ちとか、足裏をついた状態では土踏まず~で平衡感覚を養う。
・座っている時、肩股を合わせ~お臍を命門に貼りつけ(立腰)~呼吸に合わせて身法を行う。
・就寝時には腹式呼吸~自律神経の乱れを回復⇒睡眠の質の向上&内臓マッサージ効果等も。

★中国の太極拳愛好者たちの工夫は、、、
・歯を磨く時、左右の脚の重心を移動させながら虚歩の練習。
・拭き掃除の時、腰背が手腕を帯動するように~脚部も協調。
・エレベーターの中では、站桩。
・歩行時、要放松、軽松を求める⇒速く歩ける、省力等の効果も得られる。
・リュックを背負っている時、肩放松~荷物の重量を、腰、腿を経て足裏に松沈。
・地下鉄では座らずに、両脚肩幅~平行を維持して站立。車両の揺れに応じて重心調整。
・座っている時、頭を上に~下顎は収めて~頸椎のポジションが整うと、肩が自然放松して下沈~脊柱が節節貫穿しながら松開~提肛⇒身法を体感⇒内功(気、血の運用)を養う。

★以前、友人の一人は、野菜を刻む時には流し台に足を乗せて圧腿~結果、全国大会で一位を獲得。
なんてこともありました。。。(#^_^#)
by takeichi-3 | 2017-05-26 23:51 | 太極拳理論 | Comments(0)

太極拳学習。。。各段階での追求事項

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北京体育大学留学中のブログ内容を再確認したくて検索していたら、、、

2008年。。。
当時は、体感体得を「理解している!」というレベルでは無かったのに、
内容が深い文章があって(笑)~補填しながら、改めて。


≪太極拳学習:段階毎の追求事項≫
・第一段階
定式姿勢の完成を目指し、歩型、歩法、腿法、身法、手型、手法、眼神、姿勢の正確さ、歩法の安定、伸びやかな動作、柔らかさといった要求を追究。
・第二段階
経過動作での変化を、太極拳理の規律や特徴と照合しながら連貫協調、円滑自然を追究。
・第三段階
同じ動作を何度も繰り返しながら、意による劲力の運用。
呼吸と動作の自然結合の完成により、思いのままに全身をコントロールすることができるように。


≪第三段階≫
身法、外三合の精度が、ある程度のレベルまでに達していないと実現は難しいです。

套路練習を通してでも劲や化劲の方法を知ることは可能です。
「劲」とは力の運用=「劲力」
劲を知る=太極拳の力の特徴を知ること=力の使い方を知る。

第三段階において重点をおいて練習しなければならないのは、劲力の完成=内外の統一。
先人たちは、これを「練意、練気、連力」⇒功夫と称した。

套路練習にあてはめて説明するなら、、、
「劲力完整」とは動作の経過(定式から定式へ)において「力量連綿不断、剛柔相済」&「内外统一⇒意念、呼吸と動作の協調」であること。これらを認識体得するには、練習を積み重ねる以外にはありません。

(一) 虚実分明、剛柔相済の中の矛盾
太極拳は矛盾(虚実、陰陽)が転換を繰り返す内外相随の全身運動。
例えば、「動作の終点=始点」、「静が動を産み出す」、「実は虚への過程動作」となります。
動作の一部で説明するなら、体を支えている軸足は実ではあるけれど静。もう一方の足は、虚ではあるけれど転換の要素を含んでいるので動。動作名称の用法を表現している手は実(陽)。補助ではありながらも均衡した力を発揮している手は虚(陰)。力を発揮(剛)しようとする時には放松(柔)でなければならない。例えば、筆で字を書こうとする時に、掌に力を入れて握りしめていると書き難くなるのと同じ。

虚と実、剛と柔、の対立と統一を理解することによって、太極拳の全ての動作の中に存在する運動転化過程(虚と実が関連を持ちながら変化を遂げていることや、動作の終わりに身体を緩ませることによって体の関節や筋肉が自然に次の動作へと移行していく~の体得が可能に。
「虚中有実、実中有虚」は、筋肉を駆使した力では理解できない状態。

太極拳の全ての動作の中には、どの瞬間にも相反する力が存在していて、、、
白鶴亮翅で腕を上にあげたい時には、肩・軸足の股関節を沈める力を利用するとか、攬雀尾のリーで相手を下に沈めるには、前股関節を沈めるだけではなく頭を上げる力も利用するとか、、、
このような感覚は、自分自身の身体を使いながら、さながらパズルを解くように規範に当てはめながら繰り返すことによってのみ体得が可能となるのです。

動作と呼吸を合わせる。
基本的な呼吸なら訓練を積み重ねることによって自然と身についていきます。
けれど、上級に至ったなら、呼吸を意識の支配下において動作に適したものに変えることにより、攻防の作用を大きくする効果があるものにします⇒「拳勢呼吸」

太極拳の動作が完成に近づいた時に要求されるのは、、、
「沈着充実」「動作穏定」「要求沈肩」「虚胸」「実腹」
これらを満たすには、意識による横隔膜運動(⇒腹式呼吸)を利用する必要があります。

特に理解しやすいのは動作の転換時。。。
攬雀尾を例にとるなら、リーから擠に転じる時or按で引いて推すに転じる時。
先ず、含胸抜背・沈肩墜肘・尾閭中正~と同時に息を吸い込み下丹田に落として力を蓄え(⇒合)、呼息と共に外側へ発せられる力(開)へと転換~このように意識された呼吸であれば、沈穏堅実な力を発することが出来ます。

意識を集中させ、意識によって導く⇒太極拳練習に大切なのは最初から終わりまでの思想集中。

初心者のうちは、形に意識を集中させます。 熟練してきたら、身法の運用を考えるようにします。
含胸抜背によるpeng劲、沈肩~尾閭中正~更に松沈~足裏まで到達した劲が地面による反発で蹴り出しを生じさせ~弓腰~弓背~腕へと伝わって行く。

意識集中は緊張とは異なります。
意の活動によって劲力は剛柔、張弛が共に存在するようになると同時に、節節貫串な変化運動が可能⇒意活動と劲力の運用が統一された効果を発する⇒沈而不僵=沈(重)ではあるが硬くない、軽而不浮=軽いが浮いてはいない~という状態。

練習時には意識も飽満であるように⇒目線も含めての精神集中。
意を操れるようになると、緊張、疲労、感情的になったり~がなく穏やかになります。

意、劲、動作~この三者、統一されてはいるが主従関係は存在⇒意が劲を導き、劲が動作を導く⇒「先在心、后在身」
by takeichi-3 | 2017-05-25 23:58 | 太極拳理論 | Comments(0)

白鶴亮翅。。。沈肩墜肘・含胸抜背

≪白鶴亮翅≫
腕を挙げる時、肩も上がってしまいがちですが、、、
24式⇒左野馬分鬣から、左掤左盼(抱球)~右掤右顧~定(左採、右は列でも挑でも随意)。
定式時、内気の沈みで腕が挙がる⇒沈肩墜肘・含胸抜背は外形だけの要求ではなく内劲も働く。
というような理論の解説と実践~が、昨年の中華武術大講堂理論班の学習内容だったそうで、、、
類似する資料を探していたのに~急用が出来て~以前に訳していたモノで。。。(((((/-_-)/


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太極拳各派の白鶴亮翅の用法ですが。。。
前半に絶招(奥の手、得意技)の解説も。。。




(崔仲三)
人はそれぞれに身体条件などが異なっています。それぞれが練習を積み重ねることによって一番習慣化している技。例えば、右手の撇拳であっても左手の掌法でも~一番多く行うことによって、敏捷に動ける=効果がある⇒絶招(奥の手、得意技)

(陳小旺)
同一の練習方法であっても、各人の身体や考え方の違いで技も変わって来ます。
例えば、陳式12代陳敬柏の得意技は肱打ち。第15代陳耕耘の得意技は迎門靠。
絶招は他人には教えません⇒相手に取得されてしまうからです。
絶招は、練習を積み重ねて各人で見つけ出すのです。
歩幅が大きい、小さい。姿勢が高い、低いなどは、臨機応変で構いません。大切なのは本能に影響されないこと。太極拳の規矩に従った本能の発揮としなければなりません。


白鶴亮翅は、誰もが知っている型ですが、、、
陳式では“白鵞亮翅”と呼ばれています。第16代陳金在は「陳氏太極拳図説」の中で、「白鵞が伸びやかに翅を広げている形」と書いています。

陳、武、孫、和式⇒白鵞亮翅。楊、呉式⇒白鶴亮翅。
用法も各流派それぞれです。

(武式)
定式は、こうです。
腕を上に挙げると同時に、下に松沈します。
相手が右拳で打ってくる。私はこの手で相手の腕を持ち上げます。
どうして?制しているのは肱関節。こうすると、彼は上から打つことが出来なくなるからです。
肘関節を制すると同時に、腰を回しながら前に腿から脚を出します。それを利用して、手を交換します⇒右手で相手の腕を更に上げて脇を開けてから攻撃を始めます。
打ってもよいし、下方の按、踵からの発力を利用して整体(一動無有不動=六合)の力を使って前に推す。

腕は旋転による円運動を利用すれば、省力が可能になっています。
螺旋運動は大切です。腕が回転(捻)していない=“硬”となります。

套路練習の中で取得するには、実際にはいない相手を想定しながら行います⇒意念を使う⇒意と気を一致させる事は必須です。

(孫式)
相手が打ってきたのを受けて、私は小さな円を描きながら相手の力を“化=無”してから、相手を推します。これが孫式の白鵞亮翅です。

以降は、画面の動きで分るかと思うので、補足で~(#^_^#)。。。

(楊式)
両腕の用法にプラスして、虚歩の使い方も説明しています。

(呉式)
上半身を前屈させたり捻じったりは攻防も考慮しているが、身体の養生鍛錬(易筋経などで見られる動きです)をもしている。私の老師(楊禹廷)は、「攻防ではなく劲を語れ」と言っていた⇒相手の力を化(無)する身体の使い方。
by takeichi-3 | 2017-05-11 23:54 | 太極拳理論 | Comments(0)

尾閭中正。。。簡単説明

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超簡潔に、、
尾閭中正の重要性を説明している太極拳内功の文章があったので。

中医では、尾閭はツボの名称=尾閭長強。
太極拳での尾閭は尾骶骨。

哺乳動物の脊椎の形状は大同小異。
大多数の動物は、生まれた後の尾骶骨の方位は母胎にいた時と同じだが、人間は、立ち上がると同時に尾骶骨の方位が変わる⇒尾閭中正は、尾骶骨を胎内にいた時と同じ方位にすることによって、脊柱(大龍)&腰胯(猛虎)が龍虎相匯となる~腰胯の劲が脊椎に流れていく。

楊澄甫によると、「松腰は尾閭中正によって得られる」
上体が前傾していても(楊澄甫の動作は前傾気味、呉式=斜中正)、直立していても(李雅軒、鄭曼青)⇒尾閭中正は保たれている。

人間が自然に立っている時、尾閭中正ではない。
尾閭中正になっていると~膝は緩み曲がる。臀部は下沈(立腰)、松股、収腹、圓裆に。
⇒尾閭中正が完成していれば、膝が爪先より前に出たり内側に入ったりしない=膝を痛めない。


f0007580_0261722.gif「膝が内側に入らないように~」という外見指摘的な注意では処方箋にはなりません。
「尾閭を中正に~」と、規範を遵守することによる内側からの改善が必要です。
by takeichi-3 | 2017-05-06 23:57 | 太極拳理論 | Comments(1)

武術向きストレッチ。。。

以前は、一週間位柔軟をサボっても大丈夫だったのに。。。
最近は、三日サボると、身体が硬くなって柔軟が辛い~と感じるようになっています。

太極拳を始めた頃(三十年程前)。。。
練習前、誰もが三十分前後を費やして丁寧に柔軟、それから提腿などの基本功をするのが当たり前だったのに、最近は減っているような~会員さんたちの年齢のせい。。。かしら( ' ' )???


★改めて、以前の記事から。。。


f0007580_23252422.giff0007580_23252422.gif毎日続けて~これだけ丁寧に行えたなら間違いなく柔らかくなる~
効果抜群の武術用ストレッチルーティン。




by takeichi-3 | 2017-04-30 23:51 | 太極拳理論 | Comments(0)

内劲基準での太極拳レベル

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内劲基準での太極拳レベル。。。
身法が整って周身放松~劲が通せる状態(用水路の整備が整った状態)を造り出すまでは初心者~中級からは、劲の運用となるようです。

★初心者への練習要求。。。
套路に熟練⇒明確な姿勢。
套路は、太極拳の型、姿勢によって構成されている。
初心者は、先ず、套路に習熟するように⇒方向正确、規範通りの姿勢⇒套路(動き)と共に、姿勢の正確性も重要⇒内気を生産するのに欠かせない要素。

初心者は、動作に慣れていない~が原因で緊張気味⇒心静になりづらい。。。
動作に習熟してきたら、心静な状態を保ちながら、清浄な意識によって身体を調整(節節貫穿)⇒筋肉体操ではなく、意識体操となることで内気が生産される。

≪静則養根≫
“根”=根本⇒腎臓。
中医では、「腎為先天之本」
静則養根~意識清浄となって、腎気旺盛~気が五臓に健運~内気旺盛⇒神得以養⇒動作健強になる。

運動時に意識を平静に保つ。。。
大脳のコントロールによっての身体操作が習慣化(自然化)するまでには時間がかかるが、堅持しなければ得られない。

※太極拳練習は何故ユックリ。。。
私の練習に参加している人たち~
「ユックリじゃないと、身体に浸透できない」
「皆と一緒に、音楽に合わせて套路を通すスピードでは速過ぎて要求通りには動けない」
など~自ら実感した後に口を衝いて出て来る言葉です。

≪調整身法、周身放松≫
身法は、練拳時の身体各部位への要求。この要求が満たされると、周身放松が得られる。
身法と周身放松は、相補、相成な関係⇒骨関節の放開&伸筋抜骨は、意識によって行われている。


★静の作用。。。
養生方面においても、、、
“心静能防疾祛病、強身健体”、“心乱則百病生、心静則百病息”、“性静者多寿”などの言葉がある。

心静な状態は、神経を調節(ストレスを除く)、経絡の流れを良くする、新陳代謝を促進、陰陽のバランスを整える、呼吸を深く長くする、肺活量が大きく呼吸器官の功能を高める⇒心静は养生健体の基本。

放松は身体への要求、入静は大脳思維活動が静化(浄化)した状態。
太極拳練習においては、まず身体の放松⇒動作が軽柔、気血の通りが良くなる⇒套路動作に習熟してくると、骨格の放松、内臓の放松、筋腱の放松、大脳の放松⇒入静~大脳が静化、万念皆空⇒このような状態になると、高レベルな静功が出現する。

入静状態を表す言葉⇒意守丹田、气沈丹田、以意領気、以意導行等、、、
放松と入静は、養生と技撃に重要な作用を与える。
by takeichi-3 | 2017-04-15 23:56 | 太極拳理論 | Comments(0)

套路練習の重要性。。。虚領頂頸の効果

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太極拳の套路練習、その動きを覚えた後からが重要。
身法を遵守することによって、一動作一動作(十三勢)が連環して導かれていくことを習慣化させるためには欠くべからざる大切な訓練方法。

★身法と呼吸が連動⇒故意ではなく自然に行われるようになる。
※身法⇒ある意味~練拳時に現れる身型問題を解決する万能薬のような。。。(^^)v
・抜骨(関節ストレッチ)による筋肉の放松⇒軸が真っ直ぐに。
・掤勁の出現。
・化勁の出現。
・下沈の出現。
・歪み矯正。
・股腰が緩む⇒虚領頂頸~沈肩墜肘~含胸抜背が正しく行われた結果出現。部分的放松は無理。
・膝が内側に入らなくなる。
・骨格ポジションが整い気沈丹田に。
★掤勁が主体となる八法(実際の用法は八種以上)を歩法とともに連環して行えるようになる。


★虚領頂頸etc...
精神を奮い立たせる。
身法と相俟って、劲絡&経絡の通りをよくする。
脊髄ストレッチ、松活弹抖を生産。
※「気も神も頂頸がなければ生まれない」

気沈丹田は、虚領頂頸と含胸抜背と収臀(提肛)の共同作業によって形成される。
全身放松(抜骨)~含胸により抜背(背中の弓)が形成され~尾閭中正(提肛、収腹、収臀、立腰)~気沈丹田&股間の圓挡を形成。


f0007580_0201235.jpg虚領頂頸~
「百会を意識する」という表現から、百会を基準に「吊る」状態にしがちですが、百会はツボの名称。脊椎を節節貫穿させながら抜骨するには、脊椎と連接している部分を吊り上げなければ抜骨が始まらない⇒脊椎上部にある風池(左右)を上に引き上げるような感じ⇒風池~玉沈~百会と上に意識を向かわせる反動で肩井(左右)~腎兪(左右)へと墜ち&脊椎も節節貫穿して墜ちていく~という表現での説明もあります。

★肩井が墜ちない(脊椎が節節貫穿して自然に墜ちていかない)⇒頭(首)のポジションが間違っている可能性大⇒大半は日常生活で俯くことが多いので、"真っ直ぐ~"のつもりでも前傾気味。
by takeichi-3 | 2017-03-30 23:57 | 太極拳理論 | Comments(0)

台湾系太極拳。。。湧泉&丹田

f0007580_23484016.jpg台湾で、太極拳の書籍を購入しようと色々な書店に行ったのですが、意外にも数が少なくて。

健康養生コーナーに開脚本がありました。
(#^_^#)

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聞くところによると、台湾での気功や太極拳は、
仏教や道教系~養生&精神性を重んじる部分が強いらしく、
「静座=座禅=定」も重要視され、練功に取り入れている様子。

唯一購入した本もそのような系統。。。

★その中の「生命力の衰え」という部分。
道教には「息息帰踵」「真人之息以踵」という言葉(荘子)があるが、一般的な解釈では、「踵」=「脚底心≒湧泉穴」
生まれたての赤ん坊は、手よりも脚を活発に動かしている。
成長して脚力がついてくるに従って、駆けたり跳ねたり~動き回るようになる。
それが、中年以降になって脚力が衰え始める。徐々に動き回ることが少なくなり~座っている時間が長くなってくる。下半身活動の時間が少なくなるにつれて血液循環も悪くなり湧泉穴への気血の通りが悪くなる⇒中老年が湯を使って足を温める健康法は、これに由来する。

胎児の呼吸は臍呼吸⇒自然に丹田を使っているが、成長するに従って鼻や口呼吸に変化。
中老年になると、丹田に力がなくなり~胸、鼻、口(喉)が主要な使用器官に変化。

「湧泉」「丹田」を意識しながら、気功や太極拳を行う~の由縁である。


★太極拳において、この「踵」の位置は何処なのか~色々な説が飛び交っています。
◎いわゆる“踵⇒足の後部=脚跟(中国語)”だとすると、、、
 ・成長や生殖を司る経絡「足少陰腎経」が通っているから此処。
 ・站な状態では、脚跟だと安定感に欠ける。。。
◎丹田呼吸と呼応しているなら会陰ではないか。。。etc...
by takeichi-3 | 2017-03-21 23:59 | 太極拳理論 | Comments(0)

含胸抜背。。。少し進化

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2月の北京で体感した含胸抜背力。少しずつ体得し始めています。
今日の練習で参加者たちと一緒に試し~その効果を実感することが出来ました。
2008年5月から追及していた太極拳力。。。
長い時間をかけて、ようやく糸口がつかめました。


★2008年5月。
北京から来日していた李秉慈老師の講習会に参加した時の情況。。。

今日、北京から来日している、80歳になろうという老師の身体に触る機会がありました。
老師の挺と張っている胸に掌を置け~というので、それなりに力を込めて胸に当てると。。。
老師が含胸を作り~あ・あ!掌が老師の胸に引き込まれていく~!!!

次の指示は、胸と背に手を当てろと。。。
おぁ~!含んだ胸の劲がそのまま背中へと抜けてくる~!!!
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それから、上腹部にも触れさせてもらうと。。。
あらら!劲が丹田に落ちていく~!!!



★そして、その数日後に、中国の太極拳書籍を訳していました。

含胸と抜背は一つの型の裏表です。含胸が出来て初めて抜背も完成します。
含胸となるためには鎖骨の松開を意識します⇒両肩は自然に前方向に向かい、肋骨は収まり下方向に沈みが生じて横隔膜呼吸が出来るようになる⇒筋肉で無理に胸を凹ませてはならない。

横隔膜呼吸によるマッサージ効果は、内臓の機能を高め気血の循環をよくする。
含胸抜背の実践的効果⇒走化(例:平円推手で後ろに下がる時に、相手の力を解かす作用)を可能にする。

初心者にとっては難しい含胸抜背ですが、日々の練習の中で胸筋を放松させ、肋骨は節々松沈させていくという感覚を求め続けていれば必ず完成に至ります。

正しい含胸となると背筋も松沈となり、背骨は後ろに張り出して抜背が完成する。
含胸抜背により生じた松沈は気沈丹田、松腰となり、腎(命門)への意識を通しやすくする⇒“腎是一切功夫的源頭=腎は全ての功夫の源”⇒松腰であるという絶対条件の下、立腰と下松沈が完成。
“腰部の松沈直立”と“尾閭中間”、“気沈丹田”はワンセットになっています。


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★知識が技術となって身につくまで、本当に長い時間が必要です。。。


★当時からの練習参加者がコメントを残していました。。。
すごいっす!!
やはりそんな方がいらっしゃるんですね~。すばらしい☆ 
私もいつしか、そんな体験をしてみたいです(^^) 
でもケイの動きがわかるのもきっと、それなりのものをもってないと、わからないんじゃないかな~と思いました。私では、気づかないかも(^^;)
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※感じ取れるようになっていて~良かった、良かった!
by takeichi-3 | 2017-03-07 23:46 | 太極拳理論 | Comments(2)