北京で太極拳

takeichi3.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

通臂拳(通背拳)。。。養生効果

通臂拳(通背拳)
武術大会動画などを見て、外家拳系だという印象を持っていましたが、、、
張策五行通臂拳~内家拳的で、技撃だけでなく養生効果もありそうな印象。



あ。。。
王世祥老師の手腕の印象~圓みとか重みとか、こんな感じでした。(#^_^#)


★通臂拳の養生効果。。。色々と捜索~羅列してみました。

戦国時に白猿公が創った~孫膑が創った等、その起源には諸説ある通臂拳。
白猿通臂、通臂猿猴、五行通臂、六合通臂、少林通臂、劈挂通臂、两翼通臂、二十四式通臂、洪洞通臂等、祁家通臂、合一通臂、洪洞通臂、猿仙通臂等、多くの流派がある。

五行通臂には、二つの流派がある。
京津冀に伝わっている張策五行通臂拳と修剣痴が東北に伝播した五行通背拳。
両拳の風格の違いはかなり大きく、張策五行通臂拳は強い技撃性だけではなく、健身的価値もある。

北京で祁門信門派の通臂拳を長く学んだ張策は、それ以前に学んでいた楊健侯太極拳と融合させ~通臂拳の技術を高めて、「臂聖」と呼ばれるようになった。

武当派内家拳法に属している五行通臂拳。
養生にも優れている。
内気血貫通、在外両臂と腰背相通、両臂間相互貫通、全身節節貫通。
猿が身体を機敏に動かして腕を伸ばすような動作は、陰陽五行理論に基づいている。
金、木、水、火、土の五行を五掌に当てはめ⇒摔、拍、穿、劈、鑽の基本手法がある。

通臂拳練習時に強調されているのは放松。
精神、関節、筋肉など全身各部の放松。放松することによって、素早い動作が可能になる。
又、力脊発となる。

放松は、筋肉だけでなく心理の緊張も解く。
緊張していない=精神バランスが整う⇒不眠、頭痛、高血圧を改善。
放松を実現させ、複雑な手腕の動きをコントロール⇒自己コントロール能力が高まる。

腕を鞭のように操る。。。
全身の関節、筋肉、筋膜などをストレッチ。強靭性が増す。

明末黄百家の内家拳法の中に「通臂、長拳也」という記述がある。
通臂拳は、身体を放長する運動。

広く伝わっている養生諺、「筋長一寸、寿延十年」
通臂拳の放長撃遠には、筋を伸ばす効果がある=保健養生作用。

中医によると、「骨正筋柔、気血自流」「痛則不通、通則不痛」
筋肉ストレッチにより人体内の気血の通りが良くなることで、頭痛、頸椎疾患、腰痛等の痛みを伴う症状を改善させる。

補腎、体内毒素排出作用。。。
肩を伸ばす、背や腿部の靭帯を伸ばす⇒督脉、膀胱経の気血の通りをよくする。
又、督脉と脳、腎臓の関係は緊密~通臂によるストレッチは、脳疲労、眩暈、健忘症、耳鳴り、難聴、腰や背骨の痺れや痛みを緩和する。その他、膀胱経は人体内の毒を排泄しているので、その経絡の通りが良い=風邪などの毒素が入り込んだ時の盾となる。

通臂拳で身体を打つ時には経絡が考慮されている。
肩の内側⇒心経、肺経。大腿の内側⇒腎経、脾経、肝経。太腿外側⇒胆経、胃経、膀胱経。

中医によると。。。
経絡を叩く~は、身体に有益な動作⇒経絡の通りが悪い時、刺激を与えることで改善。

通臂拳を行う時には、全身松柔、透空,力由脊発,力源在腰、在脊,以腰等~脊柱を中心として肩肘、股膝が節節貫穿している。

中心軸となり身体を支えている脊柱。
脊椎の状態は人体の健康に大きく関わっている。脊椎神経~上部は大脳に繋がっている。下部は全身器官と連接しているので、脊椎に問題が発生する=全身器官の効能にも問題が起きる。

★人体を家に例えるなら、脊椎は大黒柱。


★趙文卓の通背拳。。。


# by takeichi-3 | 2017-05-19 23:58 | 武術各派 | Comments(0)

張策。。。通臂拳大師

ついつい気になって。。。
調べてしまった王世祥老師の師父の師父、臂聖と呼ばれていた≪張策≫

★張策が、太極拳と通臂拳を融合させて創った≪通臂太極≫




≪張策≫
1866天津生まれ。1934年没。

f0007580_2356787.jpg幼い頃から、家伝の戳脚、二郎拳、黒虎拳等を学ぶ。
毎朝、村の廟にある張大相の練武場に通っていた。
苦練をものともせず熱心に励み、一年が過ぎた頃~息子の進歩の速さを喜んだ父親は、息子の為に、鉄匠に鉄製の靴とベストを作らせた。

七歳の時に父が急逝~その悲しみが原因で病に臥せた母親は、張大相に息子を託して亡くなった。

その後は、毎朝三時に起きて練拳。夜が明けると、練武場へ。
後に、遊僧金陵笑和尚に出会い五猴通臂拳を学ぶ。

十二歳の時、人に陥れられるトラブル発生~故郷を離れて北京へ。
北京では、楊健侯より楊式太極拳を学ぶ。又、同時に、陳慶和尚から通臂拳の指導を受ける。

壮年期、共に陳慶の弟子で兄弟のように交流していた祁家門伝人王占春と切磋琢磨。
王占春亡き後は、韓という姓の老道長に出会い練功。
通臂拳の技術は極みに達した。

その頃、練功時には、重さが10kg(片足)ある鉄靴を履いていた。
そのこともあって、「臂聖」もしくは「鉄鞋」という呼び名でも知られていて~北京以外の場所でも指導~又、遠方より彼を訪ねて来る愛拳者も多かった。

孫禄堂、呉鑑泉、褚民宜、許禹生、紀子修等の武術大家とも厚く交流。
中でも、孫禄堂との関係がよかった。

1924年、張作霖に請われ、瀋陽に赴きボディガード&二人の子供たちに教武。
1928年、張作霖が亡くなった後、奉天国術館の副館長に。
1931年、9・18事変後に北京に戻り、北平国術館の教練に。
1933年、南京で行われた中央国術館の試験副管長として呼ばれた時に引きとめられ教練に。

その教え方は、保守的で秘不示人的なものではなく、広く徒弟を募り伝播した。
呉図南も張策に学んでいる。
# by takeichi-3 | 2017-05-18 23:56 | 偉人たち | Comments(0)

懐念。。。形意拳老師

★この動画を見た瞬間、北京で形意拳を習っていた王世祥老師の姿が思い浮かびました。




宗維潔老師からの、、、
「形意拳を習いたいなら、私の師父に~」という紹介から始まった出会い。

f0007580_195728.jpg北京滞在中、毎日のように通った宣武芸公園。
自分のペースで五行拳を繰り返していると、一日に一回だけ伴走してくれて~

初めのうちは、その腕の動きを真似~それから、上体や下半身との繋がりを見ながら協調を研究するようになり~そのうち、目が養われてきたのか、外見だけではない何かが見える(?)ようになってきたのです。

目が肥えてからの驚き~書籍で見知った武術理論が動いている。
その後、最も印象に残ったのがコレ。
多数の歯車が連動~一気呵成に相手を射止めに行っている。

f0007580_010283.jpg
王世祥(北京の隠棲高手)
1931年、河北省三河县生まれ。2015年5月逝去。

1945年、通臂拳大師張策の弟子王殿元より五行通臂拳を学ぶ。
1951年、形意拳、八卦掌大師駱興武の門下となり形意拳と八卦掌を学び、勤学苦練の後に、その教えを悉く掌握した後も拳の研鑽に励み、駱興武は臨終の前に独立収徒を許した。

常に武術界の友人たちと、互いに技芸を確かめ合って切磋琢磨。
推手、散手、摔跤に精通していた。


f0007580_23384712.jpg天下武術は一家。各家毎に訓練方法は異なるが、高手になると、お互いがお互いの功夫を見極められ、通じ認め合えるようになる⇒手を合わせながら、互いに研究している技を披露~それを基に、又、新しい技撃を工夫する。

師父から伝授された武芸を全て丁寧に取得。それを実践に役立てながら、更なる工夫を加えていく~誰も考え出せなかった攻防を生み出す。習武者本来の楽しみ方。

王世祥は、武術を愛し、真面目で、苦練を厭わず堅持できる~
を見極める為、三年の間は基本を培う練習をさせ、それに適った者になら、門里門外の区別なく誰にでも同じように指導していた。

「私がどんなに良い技術を伝授したとしても、本人の努力がなければ、成すことはできない」

呉式太極拳の劉偉老師も王老師から形意拳&八卦掌の指導を受けていますが、、、
一昨年、王老師が逝去した後に東京で開催された講習会に参加した時、既に、王老師の技術から演化されたものになっているのを感じました。

以前、雑誌中華武術に寄稿された劉偉老師の追悼文の訳⇒ ≪王師父との出会い≫

# by takeichi-3 | 2017-05-17 23:56 | 偉人たち | Comments(0)

三分間腹式呼吸健康法。。。中華武術ネット

中国武術系のサイト、、、
武術界の最新動向や理論解析、養生関係の情報提供内容が、日々、充実してきています。

f0007580_23534514.jpg


中華武術網からの情報。。。
≪腹式呼吸を毎日3分間行うことで得られる効果≫


腹式呼吸によって腹部筋肉は緊張と弛緩を繰り返す⇒筋肉内の毛細血管にも同じ刺激が伝わり、血液循環を加速~新陳代謝がよくなり、全身器官組織を調整。

・腸胃をマッサージ⇒消化機能、排便機能を高める。
・脾胃の働きがよくなることで、利于舒肝利胆(胆汁の分泌)。腹圧を下げることで血圧も下がる。
・隔膜の活動範囲が増すことで、肺活量が増える。
・自律神経をコントロール⇒情緒を安定させる。脳の働きを良くする。
 ⇒仕事中などで疲労を感じた時に行うと活性する。
・頭痛改善⇒吸気時に両肩を上げ~吐く時に両肩を下げるを10回。


≪行い方&注意点≫
鼻から吸って~腹部をボールのように膨らませ~一、二秒停止した後、口から腹部を凹ませながら吐く。毎分五、六回。一日二回。午前と午後に行う。

吸う時も、吐く時も、途切れないように⇒ストレートに下丹田を目指し、下丹田より吐き出す。


≪補足/腸と脳の関係≫
動物はたった1個の細胞である受精卵から発生。
受精卵が分割を繰り返し、器官を作れる程度に細胞が増えると、内側に細胞が管を作りながら伸びて~身体の腹側に1本の管状の身体を作る。これが腸。

脊髄は進化とともに、口側にふくらみを作った。これが脳。

進化につれ~脳は、脳幹から始まり~小脳、間脳、大脳辺縁系、大脳新皮質と構造が増えていった。

★人間の身体~腸が発生した後に脳が発生。
★内家拳理論に出てくる「後天返先天」の一要素⇒肺呼吸は生まれた後のもの~腹式呼吸=先天。
# by takeichi-3 | 2017-05-16 23:59 | 気功:五禽戯・八段錦他 | Comments(0)

功夫2&インド摔跤映画/ダンガル。。。

以前から、周星馳の「功夫2」が製作されるという話題が出ては~消えていましたが、
今回は、馬雲が出資、2020年公開予定~とかなり信憑性が高そうな。。。
周星馳作品に多く出ている呉孟達、功夫1の大家夫妻(元華&元秋)や火雲邪神(梁小龍)も続演。





中国との繋がりを強めているインド。
中国で公開されるインド映画の数、日本よりも多いような気がします。
インドでは昨年のクリスマスに公開、中国では5月のGW時に公開。
ディズニーインド製作の≪Dangal(摔跤吧!爸爸)≫

インド国内で上映された映画の中では観客動員数一位を記録。

将来を嘱望されたアマチュアレスラーだったのに、経済的理由から夢を諦めた父親。
息子をレスリングチャンピオンに~という新しい夢を抱いていたが、生まれたのは三人の女の子。
男の子たちと喧嘩して、相手を打ちのめした長女と次女~この二人をレスラーに出来るのではないかと~厳しいトレーニングを開始。

実話に基づいているそうで~娘二人は、国際大会のメダル獲得者に。。。








# by takeichi-3 | 2017-05-15 23:58 | 中国映画音楽 | Comments(0)