洪拳、、、力強い印象で外家拳的ですが、基本は≪剛柔相済≫
徐々に、内家拳なんだ~思えるようになります。
剛柔並済
洪拳は嶺南五拳十三家の首となる拳。その起源は少林にあるという人もいる。
明末から清初にかけ、河南~福建~広東へと伝わった。
また、洪熙官が創始者となる拳術だという説もある。
いずれにしても、少林寺とは大きく関わっている。
洪拳の始祖は洪熙官。
清朝期~反清運動時に少林寺に逃げ込み、方丈至善禅師から伝授された。
その後、数人の仲間たちと共に政府の追っ手から逃れるために紅船(広東劇の移動用船)へと乗り込み、その中で拳を磨いた。
洪拳の特徴は、長橋(腕)、大馬(足腰)⇒長守長攻、大開大合な功夫であると同時に、短橋緊馬(詠春拳)⇒短守近攻=貼身攻防の功夫でもある。
剛柔相済な力により、全身が協調一致~一気呵成に相手を打つ。
洪拳の難しいところは?
上下しやすい重心を、呼吸による気の運用で沈ませる。
剛柔並済、剛柔を自在に運用して拳を打ち出す。
どのようにして丹田の気を運用するか。
腕の使い方の基本⇒初めのうち、拳は力強く打ち出すが墜肘はキープ~沈肩拡背。
など、など、、、太極拳でも要求されている基本が重視されています。
基本となる十二橋馬(手法と歩法)を繰り返し練習して、自分で練り上げていく~
洪拳の套路は、動物の動きを取り入れている。
洪拳の四宝と呼ばれている套路は、工字伏虎拳(洪熙官が、十八羅漢伏虎拳を基本に創った)、虎鶴双形拳(洪熙官が巌詠春との交流の後に創った=虎の勇猛&鶴の軽霊)、五形拳(龍=練神、鶴=練精、蛇=練気、虎=練骨、豹=力)、鉄線拳(少林寺秘伝の内功法から創った⇒調気による推力。動作と呼吸の協調により、五臓六腑を良くする)。