金庸に次ぐ武侠小説家と称されている徐浩峰。
既に、「一代宗師(王家衛監督)」や「道士下山(陳凱歌監督)」が映画化されていますが、、、
12月10日には、自身で監督した新作「師父」が公開に。。。
台湾映画祭では、最優秀アクション賞を獲得(「刺客聂隐娘」や「殺破狼2」等がノミネート)。
受賞の際の選出委員の言葉。。。
「徐浩峰は、原作、監督、台本、武術指導など多くをこなした。武侠文学と伝統武術を深く理解している彼の作品には、新しい独特な解釈が見受けられる。師父は、拳法と兵器を巧妙に解説している。武侠映画ファンの見識を広げさせることだろう」
他の監督により映画化された「一代宗師」や「道士下山」は原作通りではないと言われているが、、、
徐浩峰自身は映画の評価を語ることはなく~「それぞれの監督の解釈による~」という言葉を述べている。
「師父」は、南派拳の北伝~民国時期の天津武林をテーマにしている。
映画の中、詠春拳の師父「陳認」が、武術館を開こうと天津へと向かうが、当地には八家武館があって~
「師父」の構想のきっかけとなったのは。。。
「一代宗師」で詠春拳の指導にあたった梁紹鴻が、台本を書く徐浩峰が武術に対しての理解を深めることが出来るようにと詠春拳を指導~実際のところ、徐浩峰には八卦掌の下地があったのだが~それをきっかけに、台本を仕上げるまでの三年間、詠春拳の研究を重ねにつれて魅力に惹かれ~一冊の本を書ける&映画を製作できるだけの知識が蓄えられた。
「師父」の詠春拳は、梁紹鴻の詠春拳。
かつては、映画学校の教師だった徐浩峰。
武侠小説家&武林高手としての名を高めたのは、母方の祖父李仲軒を主人公とした「逝去的武林」
李仲軒の師父は尚雲祥。尚雲祥の師父は李存義。
「収徒しない」という条件で尚雲祥より拳を学んだ祖父は、孫の徐浩峰に形意拳&八卦掌を指導した。
★武器の数々。。。