英語や韓国語にも翻訳されているという、、、
中国童話のベストセラー≪安的種子≫
「禅」思想が受けているようですが~
太極拳の学習段階で表現されている、、、
「太極拳の日常化(生活の中に太極拳が浸透)」に通じるものがあります。
和尚から、古い蓮華の種を一粒ずつ貰った、本、静、安の小坊主たち。
「これは、数千年前の蓮華の種。とても貴重なものだ。上手く育てておくれ」
種を手にして、、、
本は、「皆より先に発芽させよう」と考えた。
静は、「どうやったら発芽するかな?」と考えた。
安は、「蓮の種を貰った~♪」と。。。
本は、急いで鋤を捜しに行った。
静は、栽培に適している花盆を研究。
安は、種を小さな布袋に入れて、胸に掛けた。
本は、種を雪が積もった地面に埋めたが、待っても待っても芽が出なくて~怒って種を掘り出して捨て、鋤も折って~放棄してしまった。
静は、絶対に発芽させようと考えた。
安は、大雪が降ったから、寺門外の雪かきをしようと考えた。
静は、蓮華栽培の書籍を捜しに行った。
安は、市場に寺の日用品を買いに行った。
静は、立派な植木鉢を選んで、暖かい室内に置いた。
安は、寺院の雪かきを続けていた。
静は、高価な肥料と土を手に入れて、丁寧に種を植えた。
安は、変わらず~座禅をしたり、托鉢をしていた。
静の種が芽を出し~宝物のように扱われ、金の覆いが被せられた。
早朝、安は、水汲みに行った。
静の小さな芽は、陽光と酸素が不足して、数日後には枯れてしまった。
夜の勤めを終えると、安は、いつも通り散歩に出かけた。
春になって、安は、池の一角に種子を植えた。
ほどなく、種子は発芽して、安は目の前の緑の葉に喜んだ。
夏の早朝、温暖な陽光の下、満開の千年蓮華が風にそよいでいた。