太極拳~正しい松が行われると、筋(骨)膜リリース効果もあります。
中正(松)は、「三順⇒体順、劲順、気順」⇒心身のストレスを解除。
肢体の各器官(五臓六腑)、肌肉、筋膜、関節などを緩弛、舒展、伸長により、自然(力みのない)力で体を支え保ちます。
「筋膜リリース=筋膜はがし」
筋膜とは筋肉や骨・臓器などを包んでいる膜。私たちの身体に欠かせない組織なのですが、固まりやすいのが難点。筋膜が固まることによって、肩こりや腰痛を引き起こす~関節の可動域が広がってケガをしにくくなったり、疲労回復が遅くなったり~します。
この固まってしまった筋膜、太極拳の節節貫穿によってほぐすことが出来ます。
★節節貫穿(筋骨ストレッチ)の基礎となるのは松。
松には限りが無く~レベルがあって~それぞれのレベルに応じて要求も変わっていく。
学び始めた人たちには、「緊張しない」「力を入れない」というような、力を抜く放松を要求。
練習時間を重ね、動作規格に慣れてきたら、「不要用力」ではなく「松開」を要求。
松開⇒関節の松開⇒脊椎、肩、肘、手、股、膝、足首などの関節を意識的に引き伸ばす⇒自覚なく動き易い部分をコントロールする手段でもある⇒関節をコントロールできるようになると、実戦時の弱点を克服できるとともに攻撃力も増す⇒相手に手首を掴まれた時、手首を捨てて(松松放開)~肘で反撃。。。
初心者への「松」を始めとして~
「松柔」「松沈」「松活」「松霊」「松空」等、限りないレベルが存在している。
全身が松=「松透」
一生を尽くしても追及しきれない松の存在が、太極拳を興味の尽きない物にしている。