広東省に伝わる粤劇。。。
新しく演出された《夢·紅船》、既に失伝された多くの南派武術の絶技が見られると話題に。
粤劇紅船は、早期の粤劇戯団の移動交通手段。
芸人たちは紅船に乗って三角州地域の河川沿いの村々を回って表演していた。現在では失われてしまった風俗だが、粤劇の役者たちは、いまだに自らを《紅船子弟》と称している。
《夢·紅船》は1930年代の粤劇紅船劇団の物語。
洪拳や詠春拳の六点半棍などの南派武術のアクションシーンが展開される。
広東粤劇院院長で監督でもある丁凡は、、、
「本来、南派武術と、京劇の中で演出されている武術には大きな違いがある。近頃では、粤劇の中の武術も京劇的になってしまっているが、今回の《夢·紅船》では、多くの失伝してしまった南派武術を発掘、これを流伝していこうと思っている」
★紅船詠春拳。。。
★軽く、洪拳&詠春拳と紅船の関わりなど。。。
◎洪拳は嶺南五拳十三家の首となる拳。
起源は少林説⇒明末から清初にかけ、河南~福建~広東へと伝わったという説と、洪熙官が創始者という説もある。いずれにしても、少林寺とは大きく関わっている⇒反清運動時に少林寺に逃げ込んだ洪熙官が方丈至善禅師から伝授された~その後、数人の仲間たちと共に政府の追っ手から逃れるために紅船(広東劇の移動用船)へと乗り込み、その中で拳を磨いた。
洪拳の特徴は、長橋(腕)、大馬(足腰)⇒長守長攻、大開大合な功夫であると同時に、短橋緊馬(詠春拳)⇒短守近攻=貼身攻防の功夫でもある。
◎葉問が自ら記した≪詠春拳源流≫
少林寺五老の五枚師太が、火焼少林寺以後に大涼山に隠れ住み、知り合った嚴二の娘嚴詠春に伝えた~詠春⇒夫梁博俦(妻の名を冠して詠春拳と命名)⇒梁蘭貴へと伝わった⇒ 詠春の起源に関しては諸説あるが、 その源流が少林寺だということはハッキリしている。
詠春拳源流に記載されている六点半棍の由来は⇒詠春が夫に拳を伝え~それが梁蘭貴に伝わり~紅船の役者黄華宝に伝わり~梁二娣に伝わり~この時、五枚師太と共に少林寺から逃れた善禅大師が紅船に身を隠していて~梁二娣に六点半棍法を伝えた。
★映画《葉問》の中、洪拳と詠春拳の戦い。。。
★1974年、ワイヤーアクションが主流ではなかった時代の洪拳と詠春拳の戦い。。。