昨日の続き。。。第二式≪左右開弓似射雕≫
左右に弓を射る動作により、胸部を開くことで心臓や肺の活動を良くします。
そして、肩全体も動かせます。首を捻じる(回転)動作は大椎、頸椎をも刺激します。
上体部の動作を行うことで、肩背中の緊張(凝り)をほぐすことができます。
この効果を得るためには馬歩である必要はないので、オフィスなどで椅子に座っている時間が長くなった時などに行うのもよいでしょう。
左右開弓似射雕は、心肺だけではなく大小腸も鍛えることが出来ます⇒便秘の解消⇒腸胃系統の疾患に効果を足したい時には、大馬歩が必要になります。
馬歩で下に沈むと≪撮谷道=提肛≫となります。
この提肛(肛門を引き上げる)には、五臓六腑をマッサージする効果があります。
大小腸を刺激⇒下焦系統に効果があります。
弓を引く動作は、ゆっくり~行います。
後ろの手の形は≪弓手≫、弓を引く手の収まる位置は必ず≪雲門中府≫⇒肺経の始点。
肩と腕は平らに。このようにしないと肺気を維持できなくなります。
前の手の人差し指には大腸経の穴があります。
人差し指を後ろに反らせるようにすると、気機(気の運動)を起動させることができます。
人差し指先端にある大腸経の起点≪商陽穴≫を必ず注視してください。
気(意識)は背中=≪夹脊≫です。背中をこのように使うと夹脊が動きます。
※肩は並行でなければ効果は出ません。
経絡は人体の左右対称にあるので、左右同じ動作を行います。
商陽穴をしっかり見る⇒首が回ると大椎が刺激されます。
★教則本に書かれている効果。
肩胸を展げる⇒督脈、背部の俞穴を刺激。又、手三陰三陽経~手太陰肺経等の通りを良くする。
下半身、腕、手の筋肉を鍛える。バランス能力を高める。腕、指の関節の動きを良くする。
姿勢矯正に役立つ。肩や首の疾病を防ぐ。
★張広徳老師からマンツーマンレッスンをを受けた際の覚書。
五臓の調子を整える全身運動⇒手腕の捻じりによって全ての経が通る。
弓を射る形になる前、胸前で手首を合わせた後~そのまま手首を擦り合わせるように捻じる⇒太淵、大陵、神門を刺激(推す)してから左右に引く。
定式では、前の手の人差指(商陽)、親指(少商)、手首ともに緊張させる⇒その後の弛緩(放松により気血の通りを良くする。
馬歩で下に下がる⇒足首周辺の穴が刺激される。