2012年、地壇公園で摔跤を見たのは、、、
第一回目の「北京で太極拳講習」の講師を引き受けてくださった崔仲三老師と、近くのレストランで打合せをした帰り道だったようです。
一週間ほどの滞在~空き時間には、師匠から太極拳指導を。。。
今思うと~師匠から個人レッスンを受け始めた時、
「日本で指導している全国大会参加者や太極拳インストラクターたちのレベルアップの為、太極拳理論に基づいた修正(アドバイス)が出来るようにしてください」
とリクエスト~今も変わらず、その要求を満たしてくれている宗維潔老師に改めて感謝!!!
★で、その時の練習内容⇒今日の練習参加者へのアドバイスと同じ。。。(^^;
≪初日≫
「合」での収臀不足(尾閭中正=命門の張り出し・提肛)が節節貫穿を阻んでいると。
老師が、正と誤を再現~一目瞭然、、、
特にハッキリしていた「合」は、搂膝拗歩の経過~足を寄せ、後ろ斜めで上下の手を合わせる動作。
頭を上げて~腰を立てる(収臀、提肛、尾閭中正)⇒丹田が形成され~丹田からの劲が身体の四方八方へと流れていく⇒脚の引き寄せと両手の合が丹田によって導かれている。
「そ、そこまで合わせるんですか。。。後座、半端じゃないです~」
「そ!!!」
「老師~丁寧にユ~ックリ動かないと正しい形が作れません。んで、脚~メチャ、キツいです」
「そ。。。正しく出来ている証拠ね」
軽く套路を復習するつもりだったのに~少しの崩れも許されない、キツい練習になっています。
≪二日目≫
今日の練習も、最初から最後まで腰の運用を指摘されっぱなし~
「収腹」が出来れば、自然に「収臀」「円裆」「松股」⇒股関節が自然に下に沈み、反作用で上半身に向かう力が生じる」「立腰=背中が張り出す⇒腕に棚劲が生じる」という道理を~老師は実際に動いて見せてくれました。
「腰が主宰する~と理論にあるでしょう」
「腰が主宰=一般的には、腰の回転に合わせて手足が動く~に気を遣うことが多いですが、腰主宰=腰の力が身体の隅々まで行き渡っていくという状況を目の当たりにすることができました。今日の練習、ここまでで充分です。練習の目標が明確になったので、ホテルに戻って自主練します」
「そうね。教わったことを身につけるには、自身で考えながらの重複練習しか方法がないわね。老師に教わったイコール“出来た~“とはならないから、自分の中から“分かった~”という感覚(体得)が表れるまで練習をしないと。。。」
はい~(--)!
≪三日目≫
腰に気を付けて動いていたら〜
「腕は松(沈)肩の力で展開(伸びやかに開く)させて」という要求が…
(補足:松肩⇒含胸抜背も同時に作動しています)
あ、確かに。。。
肩の沈み、腰の沈みによる劲が生じる前に用法を行おうとする(手を動かす)と、腕が身体を誘導してしまう。意識のコントロールによる「節節貫穿」=根→幹→枝葉へと劲を通していかなければ。
「老師。ゆ〜〜〜っくり、丁寧に動かないと要求を満たせません」
《太極拳は、何故ゆっくり動くのか?》
という質問の答えが、自分の内側から自然に湧いて来ました。
自ら、もっと、もっと、ゆっくり動きたいと感じたのは初めて。
今回も収穫有り〜(--)v
★な、2012年の練習。今でも、日々同じ規律を試行錯誤~「鉄杵磨成針」作業中。