中国の国宝級俳優「朱旭」の訃報がYouTubeに多くUPされています。“会演戏的演人,不会演戏的演戏”。 朱旭始终将这两句话作为自己从艺的座右铭。北京人民芸術劇院で話題になった舞台。
映画もテレビも、温かい人柄が伝わる演技。
今日は、「変臉=この櫂に手をそえて」~日本公開時、映画が終わった後、即、席を立つ観客は僅か。原因は、流れる涙を拭う時間が必要だったから~な思い出がある作品です。
★朱旭の演劇人生⇒
http://takeichi3.exblog.jp/18017199/1920年代。絶技を身につけ、船で生活しながら猿と共に芸を売っている変臉王と呼ばれる男がいた。川劇の名優「梁素蘭(人は活観音と呼んでいた)」は、変臉王のパフォーマンスの見事さに感動して、梨園に入って技術を伝承してくれないかと乞うが、婉曲な拒絶に遭う。
梁素蘭の、「その芸が失伝してしまわないように~」という言葉に刺激され、跡継ぎとなる男の子を買おうと思いたち~途中、子供を守るという観音(男の子用)を買い~子供売買をしている場所へと向かう。そこで、既に七回も転売(?)されている八歳の男の子「狗娃」に出会い、買い取ることに。
かつて、十歳になる息子を病気で亡くしていた王爺爺。技術の全てを伝えようと、大切に育てるが~実は、女の子だった狗娃。それを知った変面王に~「今まで、こんなに幸福だったことはない~男の子だと知られたら、それを失ってしまうから~私を売らないで、料理でも掃除でも何でもするから~」と訴える狗娃。「女の子なんていらないんだ~売りはしないが、ここには置けない~」
「お爺さんと呼ぶな。これからは親方と呼ぶんだ~家の中の雑役をこなして、芸を身につけ~音を上げたら追い出すからな」~“馬鹿な子だ。自分から辛い道を選ぶなんて~”と、厳しく雑技を仕込む。男尊女卑の変臉王。狗娃に変面を教えることは拒絶していたが、優しく~穏やかな日々が続く。
ある日、変臉王が留守の時、変面の秘密を探ろうとしているうちに火事を起こす。船は焼けて~後ろめたさに苛まれて狗娃は出奔。彷徨ううちに人攫いに捕らわれて~既に誘拐されていた三歳の男の子天賜に会い、助け出して~後継ぎとなる男の子を欲しがっていた変面王の元に送り届ける。突然現れた男の子に大喜びする臉面王。
大金持ちの子供だった天賜~既に捜索が始まっていて、懸賞金もかかっていた。天賜を連れて街を歩いている時に捕まってしまった変臉王、誘拐罪で投獄され~その他の未解決になっている誘拐事件の罪も着せられ、判決後には死刑。
その噂を聞いた狗娃は、活観音を訪ねて変臉王を助けてくれるように頼み~活観音は、軍師長に直訴するが拒絶される。思いあぐねた狗娃は、かつて二人で見た川劇の観音得道(父の無実を、自分の命に代えて訴えた娘が観音として再生する)を真似て、変臉王の無罪を訴える。
ようやく釈放された変臉王。活観音に感謝して変臉を伝授すると口にするが~自分を救ったのは、狗娃だと知らされる。