今週の太極拳練習は42式剣。
徒手より、剣を持っている時のほうが参加者の欠点、分かり易いです⇒本来なら腰主宰(≒体幹)でなけらばならないのに、気持ちが剣に走って~腕に引っ張られて軸を歪ませながら動いている~(^^;
体幹(中正)を維持⇒肩、首、背骨につながる肩甲骨周辺の筋肉は骨盤とともに体幹を支え安定させる重要な筋肉⇒ので、それらの筋肉を放松(よりよく機能)させる効果がある沈肩&横隔膜呼吸を促す中丹田内含で体幹を安定させた上での重心移動。細かく姿勢を正す指導になってしまいました。参加者の感想は~「規律通りに整えただけで身体が放松。安定して気持ち良くスムーズに動けるなんて凄い。生徒たち(高齢者が多いそう)、足寄せ時にグラつきがちだけど、この操作を取り入れればラクに出来るようになりますね~」「習慣化すれば、太極拳練習以外、日常生活もラクになってくると思う~」な感じの練習になりました。
《中国書籍からの引用》
上肢の三大関節と言えば、肩、肘、腕です。太極拳で放松をしようと思ったら、まず肩関節を放松させなければ、手、腕の放松は不可能です⇒節節串貫⇒腕、手を自在に松柔円滑に動かせる要は肩関節の松開にかかっています。関節の松開は意識によってのみ可能になります。⇒日々の鍛錬によって習慣化することが可能です。⇒手、腕は、柳の枝が風に揺れているかのように自在に動かせるようになります。
沈肩墜肘は太極拳の要求の中でも重要な要素です。松肩という条件の下で沈肩は完成します。沈肩墜肘は含胸拔背(横隔膜呼吸を促す)の完成を助けます。肩が上がっている状態では、どんなに頑張っても含胸拔背とはなれず、気沈丹田の障害となります⇒含胸拔背が完成して初めて気沈丹田となることができます。
《西洋的、横隔膜に関する基礎知識》
横隔膜は呼吸に関わる重要な筋肉の一つです。実際には、ただの筋肉ではありませんが、肺の真下に位置する一連の筋肉でできています。息を吸うと横隔膜は収縮し、肺に空間ができ、そこへ空気が流れ込みます。息を吐くときには、主に腹筋が使われることになります。横隔膜が強ければ、肺内部に空気をより多く取り込むことで胸腔内圧が高まり、体幹が以前よりはるかに安定します。横隔膜は、コアマッスルの負荷を減らす、緊張を和らげる、柔軟性を保つ等のサポートをしています。