青空が広がった朝。近所にある新井薬師の巨木桜、ようやく満開に。
最近、太極拳動作のアドバイスをする時、沈肩&含胸のポジションを整えることで横隔膜下降(気沈丹田)を誘導~その劲の作用により、腰が回転、重心が移動、腕が自然に展開&収縮となる~を体感してもらうようにしていますが、皆さん、それを自分自身で再現しようとすると難しいようです。
「身体に発生した感覚を頼りに、自分の内側から同じ劲が出るように身体を調整するという地味で根気のいる作業を続けなければならないから、つまらないと思うけど~」と言ったら、「いえ、楽しいです。自分の変化が楽しめて~」という言葉が返ってきました。技術を磨く~本人の努力があってこそ。頑張ってください。m( _ _ )m
で、気功や太極拳~その他の武術も、横隔膜呼吸を重要視しています。身法は、横隔膜呼吸を誘導して気沈丹田となり、取り込んだ呼吸を劲として運用するための基礎工事。横隔膜をコントロールできるようになると、体幹が安定。日常生活も快適になります。
★提肛(肛門を締める)による養生&横隔膜活動。
息を吸いながら肛門を引き上げる(締める)を、一日百回以上行うと静脈の流れがよくなる~腹圧が高まることによって、腸の周りの血管から大量の血液が押し出されて、全身の血行が良くなる。 又、横隔膜を間接的に動かすことができ、結果的に深い呼吸の手助けになる⇒肺から丹田、肛門を結ぶ中心線に「空気の柱」ができる。
★健身気功の調身とは?その作用は?
「調=調整」、「身=身形」。調身は気功における一種の特定述語で、身形に対しての要求。動作を行っている時に調整しなければならない要求⇒この身形は、外見だけではなく、筋、膜、骨、血、肉、精など身体に属する全てに及ぶ。その基本となる要求は、「形正体松」~「形不正則気不順、気不順則意不寧、意不寧則気散乱」
身体の動きと意により気が適切に運行すると、気持ちは安静、吐故納新(体内の汚れた気を吐き出して、新鮮な気を吸い込む)、経絡の通りが良くなる、循環の改善、代謝を促進、身体を柔軟強壮に&智能UP。
★調息とは?
「一吐一吸=一息」⇒調息とは、練功中の呼吸調節。健身気功の調息は、動作と結合させなければならない。横隔膜の上下運動が主となる腹式呼吸。呼吸は自然に~強制的にならないよう(意識し過ぎないよう)に~血液循環を促進&内臓マッサージ&自律神経(植物性機能=消化・呼吸・生殖・循環・分泌を主宰)の調整が目的⇒アライメントが整わなければ実現しない。
★調心とは?
心理活動の調節⇒意守活動⇒練功中の意念集中⇒意念を一つに集中させる。例えば、自然の景色を観想、身体の一部位に集中、ツボに集中⇒雑念を払う。大脳を浄化⇒精神が放松⇒血液循環が良くなって、練功効果が上がる。
≪補足≫
脳が活発に動いている時、老廃物の処理は後回し~睡眠(安静)になると、浄化モードに切り替わって蓄積された老廃物を排除⇒アルツハイマー患者の脳には老廃物が蓄積されているそうです⇒睡眠不足はアルツハイマーを誘発。