2005年当時。。。
昨日に引き続き、今日も宗維潔老師の練習。午前中は基本功。基本功コース、地味で辛い練習なので参加者は少な目。でも自分の身体と「立身中正」等の太極拳の要求を語り合うことが出来る、又とないチャンス。「上級者ほど、こういった練習に価値を見出せる」と先輩の皆サマが仰っていました (^^)v
《身体との対話》
「太股さん、もう少し後ろに座りたいんだけど」「働き過ぎて、もうこれ以上は無理だよ~」「だけど、しっかり座って腰を入れないと、先生が飛んでくる~」「限界だってば!」
「腕さん、そんなに伸びきってしまうのは、いけない事じゃないかと」「だって、腰さんが反っていて、後ろにpeng形を作ってくれないんだもの…」「腰さん、腕さんが反らないようにしてと言ってますが~」「え~っ!顎が出ているせいですよ…」「顎さん、腰さんからクレームが出てますよ」「そんなぁ、首さんがしっかりと吊り上げてくれないから…」みたいに、何時までたってもラチのあかない会話が続きます。
午後からは“規定楊式”。基本功でたっぷり“楊式歩行”をした後、套路練習になってからの老師の一言、「何故、套路になると基本功を忘れてしまうの?同じでしょ!」。私たちの進歩ときたら、三歩進んで二歩下がるみたいな~池袋駅で乗換時、久しぶりに階段の上り下りがとても苦痛でした。
な、過去でしたが、現在はフィットネスで筋力をつけたりもしているので(感謝)、練習で体力不足になることは殆どなくなっています。規律の理解度も体力も、優れた老師ほど簡単に見極めることが出来ます。規律を掌握している&体力がある≒努力するという素質を持っている~自分の教えが無駄にならないということから、初見でも快く指導をしてもらえます~努力、欠かせません。
努力習慣、形意拳の王世祥老師の練習に通う中で培われました。初期の頃、北京は60年ぶりの厳冬。毎日のように午前六時起床。午前七時にバス乗車する頃の気温は氷点下14度。暖房無し、窓からは隙間風が入り込んでくる(当時は普通)バスに揺られて一時間余り、午前八時過ぎに宣武芸公園に到着。練習を始める頃の気温は氷点下10度~な時間を過ごすうちに老師からの信頼も得られ~その日に学んだことは、翌日には僅かであっても進化しているように~を続けるうちに“功夫”という言葉の本質も理解することが出来るようになりました。
★努力といえば、こんな映像が。。。
一時期、削除されていたオーディション番組動画「我看你有劇」⇒合格者には映画出演の機会が与えられるという企画。
11歳の時、父親により少林寺に送られた「聂荣鑫」。在学中や、その後に所属した河南省職業隊時に幾度かキックボクシングで優勝したものの、家の都合で15歳で退役して武術教練に。数か月後、“これは、自分が望んでいる人生ではない”と気づき、武行(アクション俳優)の道に。
とはいえ、端役やスタントで自分の顔のアップがスクリーンに映ることは少なく~その日々の様子を寸劇に仕立てて挑戦⇒撮影所前で端役の求めを待っている青年。一般的な役は出来ないがアクションならと~現場で、監督からの要求に即対応。
聂荣鑫の演技を見て、自身の子供の頃の練功やスタント時代を思い出したというジャッキー・チェン。ユエン・ビャオと共に二階から落ちるシーンでは、毛布を膝や腕に巻きつけただけで何度も何度も~四十数年前、ギャラは二人で100香港ドル。
聂荣鑫のスタント場面が次々と上映され~他の審査委員たちはOKを出すものの、ジャッキー・チェンだけはNO。何故?
現在の聂荣鑫、自身でアクション俳優集団を作って映画製作もしているようです。