土曜の総合剣練習で、印象に残った老師の注意。
“腰を回して、下半身の力を剣に伝えて”
皆、それなりに考えて、そうなろうと努力しているのですが、、、
腰だけとか、脚だけのことしか考えていない⇒全身をどのように協調させたら、腰の力を利用できるか?
腰の力を利用する為には、それなりの条件が整わなければという疑問をもったので調べてみました。
太極拳練習で特に注意を払いたいのは腰。
古くからある書籍の中にも“腰が主宰する”“腰によって動く”“腰の回転で手を動かす”等,太極拳運動の要は腰であると記されています。とはいえ、初学者を見る限り、明確に腰を意識して動いているとは思えない人がいます。ある人は立身不正であったり、歪んでいたり、緩んでいなかったり、腰ではなく肩をまわしていたり、動作の表れが伸びやかではなく固まっています。これは、日頃の練習方法を理解していない為に、套路ばかりを追って腰に注意を払わなかったのが原因です。このような練習方法では、いつまで経ってもレベルアップを図ることが出来ません。
腰は人体の中心部に位置し、上下左右前後回転において身体の重心を調整する要となっています。
太極拳の中で腰への要求と言えば、“直腰”と“松腰”です。これが出来て初めて“気沈丹田”が可能になります。これが出来ていないと、“尾闾中間”もまた不可能になってしまいます。
初心者にとってこの要求を満たすことは簡単ではありません。それでも、目標を掲げながら日々練習を続けていけばいつか手に入れることが出来きます。そして、直腰が確かなものになると軸が確立されるので、松腰になる⇒重心が下に落とすことができるようになるので、下半身へ重心が落ち安定感が増すと同時に中正安舒となり意識が目覚めてきます。
太極拳の套路練習において、手足は伸縮させればよいというものではなく、腰によって動いているとしなければならない。そうでないとしたら、動作は小さく硬く、連環性もなくなってしまう。
≪オマケ≫
腰の内部には腎臓が存在している。腰をよく使うことによって腎臓を刺激する(⇒腎臓が元気だとエネルギーが溢れ、エネルギーが溢れているとは意識は高まり、意識の高まりは神へと続く。)ので、武術家たちは、自身が気づかないうちに健康で、精神的にも安定して、若々しく長寿な人が多いのです。