北京で太極拳

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2018年 02月 27日 ( 1 )

三十二式太極拳/一段要領。。。by李徳印

f0007580_2347196.gif2012年、師匠が示演をしている32式太極拳をYouTubeにUPするに際し、一段の要領を翻訳していたこと、すっかり忘れていました。

「32式VCD撮影前日に雪が降って、当日撮影直前に転んで~痛みを堪えながら動いたの」という話を聞きながら、套路を教わった北京の日々が懐かしい~

中国では≪四段太極拳⇒段位試験用≫とも呼ばれている三十二式太極拳。
その第一段の要領説明。
楊式だけではなく、呉式、孫式、陳式の動作が含まれている三十二式太極拳。
その要領を把握~攪雀尾(呉式と楊式)と搬攔捶(孫式と楊式)など。。。楽しくなります。



※二段までの示演の後。。。

練習要領を説明します。
三十二式太極拳の一段に出てくる新しい動作(八式、十六式、二十四式にはない動作)⇒二つ目の右攪雀尾の初めの≪平雲≫~片手の按掌。この手法は呉式太極拳の特徴です。

一段太極拳(八式)、二段太極拳(十六式)、三段太極拳(二十四式)の中の攪雀尾(楊式)は、全て後ろに引いて~少し下に沈ませてから両手で前に押していきます。両手の軌跡は立円となっています。

呉式太極拳では、後ろ右方向に平円を描いてから、片手で前に押し出します。
楊式は、立円&両手で前に押し出します。

流派が異なる太極拳の手法の違いです。
表現は違っても、太極拳の特徴である≪引進落空迎而后発=相手を引き込んで「空=力を失わせる」にしてから、攻撃する≫を満たしています。

≪引≫⇒相手の力を利用=相手の力の方向に合わせて引き込み~体を回し~その力を「化し=失わせ」てから、相手を推していきます。

楊式は、前弓歩から後ろに座り~含胸~両手で押します。
呉式は、後座して腰を右方向に回し~相手の力を失わせます(バランスを崩す)。後ろから右に回して~手を翻し、片手で押していきます。

表面的に見ると異なる動き・用法ですが、目的は同じ⇒相手の力を引き込み~化して~攻撃する。


もう一つの新しい動作は、搬攔捶⇒32式拳では、孫式となります。
楊式では、搬~攔~打捶⇒二段、三段太極拳に出てくるのは、楊式の搬攔捶。

孫式太極拳では、搬、搬、攔、捶、、、表現的には新しい動きですが、要求は同じ。
搬=外側に向かって遮る、攔=内側に向かって遮る。
抜(払う)の場合、外方向に払う=搬開。内方向に払う=攔截、攔住。
反撃(防御=搬、攔)してから打つ(捶)。

楊式は、右拳を外方向に開きながら攻撃を払い、左手は内方向に相手を押さえ~右手で打つ。

孫式では、左手を右腕下から伸ばしていく~外に向かって搬~それから右手を外方向に穿、手を翻して搬~そのまま翻して身体の前面で横に攔⇒右手は、先ず搬(外に払う)してから~続けて攔(内側に払う)しています~それから、右手を打ち出します。

異なる流派であっても同じ名称の動作、、、要領が異なります。

様式⇒搬=距離を開けて遮る⇒腕が外側に動くから搬。内側に動けば攔。

孫式太極拳、その他の特徴。
歩法⇒進、跟、退、収。軽やかさがあります=活歩。
その歩型によく見られるのは、寄せた後ろ足先を地面に下す~引き寄せた前足先を地面に下す⇒これらを丁歩と呼びます⇒后丁歩、前丁歩。
歩法の活歩、歩型の丁歩、、、孫式太極拳の下肢の特徴です。

攪雀尾から単按掌までは呉式ですが、最後の足寄せは孫式の丁歩=上体は呉式の手法、下肢は孫式の跟歩の歩法。

攻めていく時、後ろ脚が寄る⇒孫式の歩法。
この二つの動作、それぞれの特徴と規格を把握してください。

どんな動作であっても、身型は端正に保ってください。太極拳=立身中正。

例えば、挤(ji)で押し出した時の姿勢は、松腰、沈股、立腰、後ろ脚に座って~腰を回す~いつでも中正安舒の状態を保つ~腰が回転している時、腰が曲がったり~のけぞったり~歪んだりしない。

こんな状態にならないように⇒中正が崩れている。
後ろ脚を曲げ~沈股~腰を回す~左に回る時、肘を曲げて腕を胸前に寄せる⇒ここからは、腰の回転に随って、手は正面に⇒端正な回転=縦軸運動。

その他の動作にしても、この要求(立身中正を保つ)は同じです。

手法は正確に。
これは孫式の搬攔捶ですから、、、
単純な穿掌ではありません⇒これでは、目的が「穿」になってしまっています。
正しくは、下側から穿して~翻転=搬圧(外側に抑え払う)という動作です⇒穿掌のみで攻めていくという単純な動作ではありません⇒穿は過程~搬が攻防の要となります。
by takeichi-3 | 2018-02-27 23:59 | Comments(0)