2019年 05月 17日 ( 1 )

横隔膜呼吸を促す鎖骨。。。

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先日、練習参加者の動作を見ていて、ドローイン(膻中内含~関元内含)を腹筋運動のように動いてしまうと、身体(動き)が硬くなることもあると気付かされました。

その解決策、十年前のブログに理論書訳を記載していました~(^^;
含胸となるには鎖骨の松開を意識します⇒両肩は自然に前方向に向い、肋骨は収まり下方向に沈みが生じて横隔膜呼吸が自然に始まります⇒力みなく緩やかに身弓も出現します。

★虚領頂頸~沈肩~鎖骨の開き~含胸抜背~横隔膜下沈~気沈丹田。

で、以前に訳していた各拳式による“含胸拔背”への要求などを改めて。

★陳式(含胸拔背)
胸部への要求。張らない。へこませ過ぎない。含胸することによって背中は抜背(自然に肩甲骨の下が開いていき、背中に棚が生じる)となることが出来るのです。力学的にも湾曲(胸がアーチとなる)による強度は証明されています。初心者は、これを間違えて猫背になりがちです。けれどこの場合の胸は内側に入り込み過ぎ、背中には棚が生じません。その上、健康にも悪いものとなります。

★楊式
含胸とは、胸が内側に含まれると同時に気沈丹田になった状態をいう。胸は張り出さない。張り出すと、上半身は重く、下半身は軽くなってしまい踵も上がり易くなる。拔背とは、意識が背中にある状態。これは含胸によって導かれる状態でもある。拔背となって初めて脊髄から力を発することが可能になる。

★呉式
生理学上、身体の強弱と筋肉運動の強弱には密接な関係があります。筋肉には随意筋と不随意筋という区別があり、前者は身体各部分の骨格関節と結びついていて、意識によって伸縮します。後者は内臓に関わり、意識を与えなくとも収縮を繰り返しています。随意筋の力によって、内臓に良い作用を与えることは可能でしょうか?もし、含胸拔背が出来たとしたら、それは可能です。

含胸と挺胸は相反するものです。挺胸は胸を前に突き出し、含胸は内側に収めています。形が異なると身体に与える作用も異なってしまいます。含ませかたが大きすぎると健康に害を与えることもありますので、初心者に対しては、張る状態を戒めることから始めると良いでしょう。その後の動作に慣れるに従って、徐々に改善されていきます。含胸により、攻撃者の力を化解することが出来ます。

太極拳を練習する時、その呼吸は深呼吸(気沈丹田の状態)です。含胸による深呼吸とは、気功療法の逆複式呼吸と同じです。含胸が正しく出来ている(含胸は、固定された形ではなく動作につれて変化します)と、横隔膜は上下に動くことが可能になります。横隔膜の収縮によって内臓はマッサージを受けている状態になるので、血液循環が良くなり健康に役立ちます。

拔背は、含胸によって自然に作り出される、背中が弓のようなカーブをもつ状態です。これは前方向に弓型となっている胸椎とは逆方向の力を生じさせるので、養生としてのバランスをとる効果があります。同時に、肩や背中の筋肉が伸びやかに展がるので、実践的にも脊髄からの力を効果的に通すことが可能です。

※沈肩墜肘が出来ていないせいで拔背とならないこともありますので、注意が必要です。

by takeichi-3 | 2019-05-17 23:56 | 太極拳理論 | Comments(0)

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